宿泊料金の高騰っぷりの記録 其ノ壱

年明けくらいからか高くなりだしたように覚えてしまっているんですが(ウロ)、その後の3月に行動制限とやらが解除されて以降とんでもなくというか恐ろしい程値上がりし、コロナ禍前と比べても段違い、ホテルによっては文字通り桁違いの宿泊料金が平日なんでもない日から一番安い部屋の料金として並ぶありさま。

まずは今の「ホテル代の高騰」の象徴に感じたこのブルガリホテル東京から。

51平米の部屋で30万以上、というか1泊最低30万のホテルというべきか。

とにかく自分の価値観「外」のホテルで、興味なくはないんですが、さすがに畑違い過ぎる冠、どうせ中身はどっかのホテルの寄せ集めでただの東京のホテルに1泊でこんな金額はさすがに出す気にナレネーヨ、と。なら日帰りだろうと海外行くわっていう。

2019年1月までの感覚で言えば、10万円て平日だったら余裕でスイートに泊まれる金額だったはずですし、50平米という広さで言えば2005年だったかマンダリンオリエンタル以降の東京都心の高めなホテルでは標準的な広さであって特別広い部屋というわけではないので驚きました。まぁ他のホテルも右に倣えで同じような水準に高騰してるんですが。

 

そして2023年以前、東京都心で一番安い部屋が一番高かったホテル(なはず)、アマン東京。

安い日1泊14~5万てとこでしたか?

ただ高いは高いんですけど、部屋がずば抜けて広いんですよねここは。

51平米のおよそ4割増しの71平米が一番安い部屋で一番狭い部屋。

単純にブルガリの4割増しの料金でもおかしくないところ同じくらいの料金なだけにここより二回りは狭いブルガリの高値具合が際立つ。

ブルガリ同様ここも泊まってみたくないわけではないんですけど、創業者のコンセプトの欠片もないただ高いだけのホテルにしか思えなくて泊まってみたさが沸き上がってこない。からまぁここもなにか特別な縁がないと泊まらないであろうホテルです。

 

次、ザ・リッツ・カールトン東京は8~9万くらいでしたかね?

そんなうろ覚えの記憶と比べたら倍くらいな料金が並んでます。

他が安くしても孤高に頑張って高さを維持し続けてるっていう印象のあるホテルで(ようは頑固に高い)、ここら震災前からあるホテルの料金見ると単純な数字の比較でなく肌感として「高くなってるな」と実感。

 

次、コロナ禍真っただ中に開業したフォーシーズンズホテル東京大手町。

開業当初はコロナ過だろうと関係ないと強気な宿泊料で売ってたような記憶がありますが、当然そんな強気は続かずすぐさま4万くらいの料金に下がっていたような。

ここのビューバスは一応見てましたが、一番安い部屋でこういう感じであるならば香港の方に泊まりたい。

 

次、シャングリ・ラ東京。は平日8万してたら高いなって感じます。

たしか開業日だのそこらがそれくらいの宿泊料(当時の正規料金)だったと記憶しているんですが、割と高い日本のホテルの開業日ってなんでか「ホテル側」にとってのご祝儀価格で販売してますが、10年以上経ってそのご祝儀料金と同じ料金で泊まる気になるかっていったらインフレデフレ関係なくそうはもうなりません。

抜群だった時の余韻というか良い思い出を変に上書きしたくないためこんな料金出してまで泊まりたいとは思えなす。

 

BELLUSTAR TOKYO, A Pan Pacific Hotel。

ここだけがここまで挙げてきた中では唯一泊まり行こうとしてる、行きそうなホテルで、フリークっつかマニアな人にとってはブルガリの対極のような由緒のないラグジュアリーホテルかもしれません。

中身が東急なのかパンパシフィックなのかわかりませんけど、やたらと広い高級ビジホくらいに見下されてる方が多そう東急ホテルもしくはパンパシフィックホテル、自分は結構相性が良いようで好きなホテルの部類なんですが、横浜にしろ渋谷にしろ評価は高くないですよね。イマイチ以上に豪華さや華やかさの演出が外資系のそれと比べたら月と鼈というのは好きめな自分にとってもそう感じるとこなので。

ハイアットリージェンシー東京 雑感

 残念でしたけどもう終わってしまったホテルなんでしょう。

端々で昼間働いている従業員に意欲が全くないように感じられる応対っぷり。

 今回泊まったアトリウムスイート、自分調べでは曜日かかわらず最安が80000円の消費税サービス料を足し一泊おおよそ10万。

同じ日付のパークハイアットで一番安い部屋で1泊15万超(2泊305,918)、グランドハイアットの一番安い部屋が9万超(同181,063)で、どちらも45平米以下の非スイートなのでそれらと比較すれば間違いなく安いんですが。

けれどそれに見合った上質なサービスは少なくとも自分のいた2泊ではなく、直近の最安が1泊3万くらいはしてましたが、その水準のホテルのソレにも程遠く去年末年始辺り1泊1万程度でしたがそれで適正と思える程の残念さ。

 籠るつもりの滞在だったので朝昼晩とラウンジを利用しましたが、クラブルームは良い感じでもアルコールを摂らない人間ならわざわざラウンジ利用代まで余計に払って泊まるほどの水準ではないでしょう、コレ。

今回のは「部屋ありき」の宿泊だったので「他のホテル」はない選択でしたが、求めたものは皮肉なもんでラウンジから見えるパークハイアットにはあってここにはない。

ラウンジで提供されるものが貧弱なのはどうでもいいとしても、基本こちらから声をかけないと挨拶すら怪しい感じでわざわざ念を押すように頼んだ事は忙しさから忘れられたのか何もなくそのまま放置。

慌ただしくとにかく仕事をこなそうとしているだけに見える姿は傍からはせかせかせかせかとても見れたもんじゃない。

 それなりのホテルの中やその中でも限られた場所のみで働く人にはそれ専門の知識と能力、経験の豊富さをうかがわせる優雅な立ち振る舞い、仮にとても忙しく働いていたとしても宿泊客から見たその姿には水面上の白鳥のような姿勢、洗練されたものが必要だと思います。

とかいう上質なものの話だけじゃなく、丈の合ってないスーツを着ていたり、今さっきついたような汚れじゃない明らかに日が経った汚れがついたスーツで客前に出てきていたり。前者はだらしがなく見えたし、後者は汚らしく、パッと一瞬見てわかるようなものなのを他の従業員が注意することもなくそれで一緒に仕事をしていたらそこ全体の意識の低さを見たようでゲンナリしました。

 味については一つ上の写真のイチゴ(色)のムースみたいなものとか、上の写真のすじの煮込みみたいなものの味は良かったです。

ただアルコール摂らないんでわからないんですが、こういうのでツマミになるんですかね?量的にもどれも一口、大事に食べてせいぜい二口って量なんで二杯飲むには物足りなそうってのも微妙に感じた理由の一つ。

 

 朝食ですが追い金してのルームサービスへの振り替えは出来ないとのこと。

2泊しててわかりましたが従業員が居ないんでしょう。

まだ日本国内ではコロナコロナ煩いのでそれくらいは対応して欲しかったとこですが、ちょっといいビジホのそれと大差ない感じのようでスイート泊まって食べるほどのもんじゃないですし、わざわざホテルに来てお金出して食べるような豪華さは微塵もない

 まー残念でした。

部屋が良くてもその他、良サービスを提供する「人」が居ないんじゃどうしょもない。

 長年安いホテルの高い部屋と高いホテルの安い部屋、どちらで過ごした方がより快適なのか?の答えを求めていますが、イレギュラーからの特別扱いや滞在した特別な(思いのある)部屋を除いたら今回のはダメなホテルの高い部屋。

ラウンジで提供されるものはしょぼいし、ルームサービスは21時で終わりで、トロワグロ佳香はなくなって(なだ万はクソ嫌い)、ついでにプールもなくしちゃったら「ナニシニイクノ?」って感じです。

近くのヒルトンには賑わい具合から完全に負けていたし、同じく近くの京王プラザにも既に負けていて、ちょっといいビジネスホテルくらいのレベルに感じました。

 良い思い出がいっぱいあるホテルだったので残念ですが、まぁ身売りせずこのまま残っててもこんな感じじゃもう泊まれません。

ハイアットリージェンシー東京 アトリウムスイート

 正直な感想として随所で「だいじょうぶかな???」と感じました。

それは予約をする前から感じてたことでもあったんですが、トロワグロがなくなったりその跡に作ったはずのレストランが閉店してたのはまだコロナの影響キツくてとその終息後の新展開に期待して前向きに見ることは出来ても、プールを一時的な利用停止だのではなく「閉じる」というような決定は只事には思えず、案の定売却話。

 「いつなくなるかわかんないな」と思いあるうちに泊まってきました。

ら、まーひどい。

 まず外に居たベルが荷物を断るスキを与えず奪い取り、中の人間に引き継ぐまでは普通な感じでしたが、今回泊まるのはアトリウムスイートでスタンダードスイートですがフロントで交渉したアップグレードとかではなく、予約からアトリウムスイートの客に部屋までの案内その問いすらなし、て。

もちろんそれ自体は申し出られても毎回断る事なのでなくても自分は構いませんが、前後に他の客は皆無で全く混んでいない状況、なのにスイートの予約客に案内なしって「マジ(苦笑???」って驚かされました。

 その後荷物引きずって部屋に行ってみれば冷蔵庫はカラだし、ルームサービスも21時で終わりて・・・( ^ω^)。

これでプールも使えなくなってて、これがコロナ禍のど真ん中、年末年始くらいの消費税サービス料込で1泊9000円ってんなら、「まぁ・・・」って感じにあれこれ仕方のない話ですけど、今(2022年11月中旬)一番安いゲストルームで見て3万以上ですからね。

自分にとってフルサービスのホテルで一番重要視しているのはルームサービスなので(次点がプール)これが24時間じゃないとか深夜帯まで使えないというのであればビジホでも全然構わないんですよ。

もっと言ってしまえば、前世紀に開業した中途半端に古いホテルに泊まるのであれば極最近開業した大浴場付きのアッパービジネスに泊まった方が快適に過ごせる場合もある。

 あとドライヤーのことなんか気にしたことがなかったけど、たぶん3000~4000円で買えるパナソニックで一番安いやつでしょこれ・・・。

使わない人間なんでこの時まで気にすることなくきましたが、ものすごく安いモノなのは見知っていたので「やっすいビジホじゃないんだし、このスイートにコレて・・・」と、高いもんでもせいぜい数万程度の経費、貧乏臭いのにもほどがあるだろって、萎えて初めて「たとえ使わないものでも、ただ置いてあるだけのものでも相応しい質感ってのあるんだな」とあらゆるところに「センス」が必要なことを実感しました。

 部屋に関してはいくつかあるお気に入りの部屋の一つで、動線が最高。

部屋入ってすぐの扉を開けると寝室なのが特に気に入ってるとこなんですが、居室側にあるクローゼットの戸と寝室にあるクローゼットの戸は同じクローゼット共有してる形でこれが本当に使い勝手が良い。

 そして些細な事ですが、こういうちょっと広い部屋になると、寝室と浴室とが直接行き来出来るようになっている、寝室へ出入りする戸が二か所設けられているという点が個人的に大事と感じています。

大した違いじゃないとは思うんですけど、一昔前のホテルでよくあるトイレ洗面浴槽が一まとめになっているタイプの部屋よりそれぞれ仕切られている方を好ましく感じるのと同様に、寝室、居室、水回り(トイレ)と戸があってちゃんと分かれている方がなんとなく落ち着くと言いますか。反対に区切りの全くない部屋だとそれはそれで非日常感を感じられるので好きではあるんですが。

 このバスタブ、写真写りよりかかなり大きく、大きいのはいいんですが、底部分に何らかの滑り止めになるモノが貼ってあったり加工されているわけではないので、つかってくつろぐ自分にとってはイマイチおさまりが悪く長く入っていると居心地が良くないのがとても残念。

カッコいいバスルームなんですけどね。窓がないのもすごく残念ではある。仕方ないけど。

仕方ないと思うのはこのアトリウムスイートの特長でもあるんですが(後述)、住むように滞在するなら狭くてもこういう部屋がいい。

 この部屋は間取りも変わっていますが、その位置も特異でそのおかげか他からの物音は全く聞こえず快適に過ごせ、夜寝ている時もとても静か。

反対に自分がかなり大きめの音を出していても他の部屋から苦情が来るような音漏れはしてなく、これは部屋の外、エレベーターと各部屋への通路部分がアトリウムと通じ開放されているためロビー階で発生した音がかなり直接聞こえ音が目立たなくなってるんでしょう。

 そしてこの部屋最大の特長。

 浴室に窓がないのも仕方ないと思えるのはアトリウムに面したベランダの様な空間があってそこへ出られるようになってます。

自分はこのベランダ?部分に出てアトリウムを眺めるのがひじょーに大好きなため滞在中はずっと開けっぱなしなんですが、このガラス戸を開けていると通路部分と同じ状態、ロビー階とつながることになりまして、一階での話し声が「ここ結構上だけど???」とびっくり出来るくらい響いて直接部屋に入って来る感じがあります。

閉めさえしたらしっかり遮音されるので、ホント籠もり向きの部屋だと思います。

 

 今回泊まるにあたって「少しでも眺望の良い部屋を」というリクエストを出していたのですが

 「アトリウムスイートには窓がありません」

という驚きの回答をよこされました。

これがアレレ???なになに大丈夫???と思った最初の出来事なんですが、実際にはこんな西新宿らしい眺めが見られる充分な外光差し込む大きな窓がしっかりあるのに、それを宿泊に携わる部門の人間が知らないなんて驚きますよね。

日本にあるハイアットの中では安目だけれどそんなレベルの低いホテルじゃなかったでしょうに・・・。

 続き(詳細)は次に雑感として書くかどうかこれから考えますが、まぁ来年なくなっていても何の不思議もない状態に感じました。