天麩羅 しゅん 京王プラザホテル

 京王プラザホテル、7階。

 初訪問ではありますが、マップにまとめだした2017年に作った「行く予定リスト」の最初の方にあるので、10年以上前、新宿で天麩羅を食べたいと思った時には調べていて、2023年や22年の年末には予約を入れかけたりしてます。

 新宿は自分にとっては結構飲食不毛の地でして、西口に天秀、天兼とあるのは知ってて店の前まで行ってはいるんですがそこまで止まりで、コロナ禍からは全然無縁になってしまってましたが、その前だとたまには行く程度の馴染みありましたが、まともな食事が出来た記憶がまあ無い。

とにかく都内でも有数に地価高いからある程度高い店はあるものの、経験ではどこもイマイチな、納得出来る店に出会えていないせいで、そんな使えるイイ店が存在してるようには思ってなかったし、ホテルで天麩羅の店に行くってホントに5分5分の賭けだと思っている中の新宿、それもまぁ宿泊料金1万円台が適正と思ってるギリ4つ星ってホテルのレストランなんで、まぁ期待して行ってはおりません(苦笑。

 ら、カナリ良かったです。

 

 例によって天麩羅屋で刺身なんぞを食べようとは思わないので、刺身なしのコースメニュー、つくばを。

 11000円という料金ですが、これにはサービス料と消費税が含まれているのでこの時点でも「ホテルの天麩羅」として見たらかなり割安。

 えー左上から車海老、メヒカリ、鰆?、いか、右に移ってまいたけ、山独活、ロマネスコ、蕗の薹。これに単品でふぐと鱚を追加。

そして〆のかき揚げ前に”とても美味しいと感じた”メヒカリと穴子を追加。

 書くにあたって公式ホームページ見てるとおすすめに河豚がありましてそれの料金3000円からとなってましたが、まさか自分の頼んだものがそれだったとは・・・唖然。もっとこう写真の様なカゴ盛りで2~3人前、みたいなのかと。

 追加モノの値段を書いておきますと、ふぐが3000円、鱚が1800円、穴子が2500円で、メヒカリが1550円。

 メヒカリのお得さが光りますね。イヤ充分高いんですけども。

 追加だけで8850円て。値段が書いてなかったとはいえやり過ぎた、さすがに( ^ω^)・・・。

 これも公式ホームページで確認できますが、店内窓がなく眺めがないのはいただけませんが、例えば新宿に泊まっていたり、当日でも予約が取れるっていうのであれば全然利用したいと思えるくらいには気に入りました。

他の客の存在が気になるほどではないのですが、上着を預けたりするクロークからパッと見の店内全体の印象はモノすんごく手狭で高級感に欠ける。


 まぁでも美味しかったですね。全体的にどれも及第点以上に感じられた。

 巻き海老は専門店のカウンターで出てくるものとしては大ぶりのものに見えたんですが、蜘蛛含め揚げ加減がいいんでしょうね、美味しかった。


河豚

 野菜で印象に残ったのは山独活くらいで、初めて食べましたが、京都のリッツカールトン水暉で食べた蕪や牛蒡の天麩羅同様アリだなと思ったくらい美味。

 鱚だけはやたら小ぶりに見えたもので風味も弱くイマイチと思いましたが、それ以外の魚はどれもおいしく「メヒカリ」至っては再注文したほど。


メヒカリ

 そうそうあまりにも高かったのでふぐの天麩羅の感想を記しておきますと、やっぱり「河豚は唐揚げが最強」です(笑。

美味しくはありましたが、天麩羅屋でしか見ないメゴチなんかと違って別にわざわざ天麩羅で食べなくていいな、と。

 あとついつい選んでしまうんですが、次回来た時は天茶じゃなくていいかなーって思いました。天茶が美味しくなかったというわけではなく、天丼や定食にしてサクサクのかき揚げほおばって味噌汁すすってた方が良さげ。

 これで口直しの甘味までついて税・サービス料込で11000円ってのは穴場ですよね、最近物価上がりまくりだから。

 個人の天麩羅屋には長い事行ってないので比較対象として築地の清壽を検索してみれば、軽く2万越えとか。。。

京都の水暉浦和の荒川も軽く倍以上になってたし、そこまで色々値上がりしちゃってる世の中でココのこれで11000円ならもう安すぎでしょう。

 特に個人店で顕著に感じてた事ですが、季節によって1品2品違いがあるくらいでどこに行っても変わり映えのない決まりきったものを出されまくってもつまらなくて、こう色んな種を選べる店は好きです。

 あ、書き忘れてましたけどマイタケの天麩羅は今までの中で一番美味かったかもしれませんね。蕎麦屋含め世の中の舞茸の天麩羅って揚げ過ぎで不味くすらあるとこばっか。

ぽん多本家 御徒町

 自分は秋葉原、末広町の方から歩いて行ってますが、最寄り的には御徒町でしょう。

 かつての茅場町みかわを筆頭に、こう店主が客にある程度の緊張を強いる店、個人的には嫌いじゃーないんですけど、そういうのを好む人って多くはありませんよね、高い金払って食事を楽しみに来てるのにそんなのの何が楽しいんだっていう。

 ここも初訪問の一人客にとっては間違いなくそういう無駄な緊張を強いる店。そしてそれはけっしていい感じのソレではない。

別に店主とおしゃべりをしに行ってるわけではないので、必要以上に声かけてもらわなくていいですし、一見の客にも愛想良くすればいいってもんだとは思ってませんが、「無愛想」というのとは絶対違うと思うんですよ。

 お互いが対等であって、双方ともに礼儀を欠いてはいけないといいますか。

 カツレツ3850円に、ご飯・赤だし・おしんこ550円で計4400円。ですか。

 はっきり言ってしまえば、ここまでの価値は感じませんね。

これプラスで楽しいひと時、誰といつ行っても記憶に残る思い出の時間を提供されるんであれば逆に安いと思いますが、そんなことはなく。

 自分は古めの価値観を好む人間なんで、そういう料理人とのある種の真剣勝負(笑)みたいな空気は結構好きなんですが、お値段からすりゃこれくらいは当然っていう程度の並なとんかつを偉そうに出されても「はぁ」って感じで逆効果。

 まぁ「コレ」を上質という価値つけて提供されるのはご自由ですし、理解不能ということではありませんが、お店に漂わせてる空気感と提供されてくるとんかつに温度差がありすぎて(上回って来ない)、「コレ4000円もする???」っていうのが並の価値観だと思います。

ヒレ派だから余計そう思ってしまうのかもしれませんが、せいぜい2000円っていうか、2000円前後でこれくらいのおいしさのとんかつ出す店は結構あると思いますし、800円や1000円でやってる店のとんかつの4倍5倍美味いのか?って言われたら全然そんなことはありませんし、柔らかいは柔らかいんですが「でもこの柔らかさって鉄のなんかでビタビタ肉叩いてりゃ出んじゃないの?それと何が違うの?」程度の食感で、その料金差に納得出来る程の違いは提供出来ていない、というのが自分の価値観での評価になります。

 蓬莱屋同様、ソース薄い、赤だし不味い、キャベツうまい、漬物うまい、ご飯炊き具合最高、おかわり無料。

 でも大盛を頼んだ客に「おかわりできますから」と窘めるのってどうなんだろう。。。ってのは思った。

後から来た客の事ながら「大盛りを欲してるんだからただ応えてやりゃいいのに」ってそれだけの事すら客に寄り添わない方針?っていうのかな、萎えるんですよね令和にもなってこういう時代遅れのこだわりて。

 赤だしはやっぱり美味しいとは感じられなくて、普通の味噌汁じゃダメなんですかね?赤だしが自分の味覚と合ってないわけではなく、どうしても白いご飯に合ってるとは感じられない。

 こういう感じの店でカード使えるのは良いんですが、でもこういう店ならたとえどれだけ不便になろうと「その手数料分、味に還元してますんで」なんて言っててくれた方が嬉しいわけで、決してありがたいわけじゃあない。

 総評するとすれば「気取りすぎ」。

 高速道路のサービスエリアなんかで売ってるの見ましたけど、揚げたじゃがいもってウマいですよねえ。

武道家 早稲田

 まーとにかくおいしくなかった。

特にチャーシューが不味いと言い切れるレベルで、チャーシューメンにしようと迷っていた自分を引っぱたきたいし、そうしなかった自分を褒めたい。

 家系、好きではあるんですが、某店筆頭にただしょっぱいだけなのをおいしいとは思えない。

八王子ラーメンだったり富山ブラックも好きなので、しょっぱいラーメン自体が嫌いって事ではないはずで、言ってしまえば家系ではありませんけどあちこちにある山岡家より美味しくないんであればわざわざ食べに行く意味あるの?かと。

 申し訳ないけどここのも自分にはあまり旨味は感じられないただしょっぱい系。

で冒頭書いた冷えきっているチャーシューがパッサパサで味も旨味もなくクッソマズイ。

無駄に厚くて食べるのを苦労したというか噛むのを苦労したというか、とにかくパサパサなので飲み込めなくって、カミカミカミカミしょっぱいスープで無理やり流し込んでやっと食べきったって感じ。

 世の中チェーン店ってだけで見下してこういう個人店上げる人をたまに見かけますが、はっきり言って自分にとってはそのチェーン店以下の味。

 不味い食べ物を作ってるくせに色々偉そうにこだわってるって店が世の中で一番質悪いと思ってます。

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