ベッド ハイアットリージェンシー東京 アトリウムスイート

 ラグジュアリーホテルのマットレスじゃあないですね

 シングルクッション、シモンズビューティーレスト。

厚みは贔屓目で25~6㎝といったところ。

 シングルクッションで見た目に薄く、平たい貧相な枕が二つ重ねられただけのベッドはお金をケチっているようにしか見えなくて、「ビジホじゃないんだから・・・」と、この部屋じゃなかったらただの萎え要素。

 シングルのおかげか堅めに感じた寝心地は良かったんですが、ハイアットらしいピンと張ったシーツを剥がして見れば、生地も厚さもビジホなんかでよく見るもので、ビジホだったら「ピロートップのマットレスか。力入れてんだな」って思えもするんですが、1泊3万取るホテルのマットレスじゃないですよね。安めのビジホ(でも使ってるようなマットレス)なんて高くても1万くらいしかしないんだから。

 寝室として外光が直接入って来る窓がないので、多くの人には悪い点かもしれませんが、暗闇属性のある自分にとってはしっかりと暗いのと安眠を妨げる事のない静寂のある部屋は最高にありがたいもので、上がりやすいベッドは楽でいいんですが、上がるのに苦労するほど分厚いマットレスってのも非日常のホテル滞在を感じる場面の一つであるんで、やっぱりそういう演出が下手ってか、そういう意識のあるホテルじゃないんだなぁとガッカリさせられた一つです。

ハイアットリージェンシー東京 雑感

 残念でしたけどもう終わってしまったホテルなんでしょう。

端々で昼間働いている従業員に意欲が全くないように感じられる応対っぷり。

 今回泊まったアトリウムスイート、自分調べでは曜日かかわらず最安が80000円の消費税サービス料を足し一泊おおよそ10万円。

同じ日付のパークハイアットで一番安い部屋が1泊15万超(2泊305,918)、グランドハイアットの一番安い部屋が9万超(同181,063)で、どちらも45平米以下の非スイートなのでそれらと比較すれば間違いなく安いんですが。

けれどそれに見合った上質なサービスは少なくとも自分のいた2泊ではなく、直近の一番安い部屋で1泊3万くらいはしてましたが、その水準のホテルのソレには程遠く、去年末年始辺りの1泊1万程度が適正料金と思える程の残念さ。

 籠るつもりの滞在だったので朝昼晩とラウンジを利用しましたが、クラブルームは良い感じでもアルコールを摂らない人間ならわざわざラウンジ利用代まで余計に払って泊まるほどの水準ではないでしょう、コレ。

今回のは「部屋ありき」の宿泊だったので「他のホテル」という選択肢はなかったのですが、皮肉なもんで求めてたものはラウンジから見えるパークハイアットにはあるのにここにはない。

ラウンジで提供されるものが貧弱なのはどうでもいいとしても、基本こちらから声をかけないと挨拶すら怪しい感じで、わざわざ念を押すように頼んだ事は忙しさから忘れられたのか何もされずそのまま放置。

せかせかせかせか仕事をこなそうとしているだけに見える姿は傍からはとにかく慌ただしくとても見れたもんじゃない。

 それなりのホテルの中や、その中でも限られた場所のみで働く人には専門の知識と能力、経験の豊富さをうかがわせる優雅な立ち振る舞い、仮にとても忙しく働いていたとしても宿泊客から見たその姿には白鳥のような姿勢、洗練されたものが必要だと思います。例え水面下はバタついていたとしても。

とかいう上質なものの話だけじゃなく、丈の合ってないスーツを着ていたり、今さっきついたような汚れじゃない「明らかに日が経った汚れ」がついたスーツで客前に出てきていたり。

前者はだらしがなく見えたし、後者は汚らしく、客である自分がパッと一瞬見てわかるようなものなのを他の従業員が注意することもなくそれで「何日間も」一緒に仕事をしていたとしたら、そこ(クラブフロア)全体の意識の低さを見たようでとてもゲンナリしました。

 味については一つ上の写真のイチゴ(色)のムースみたいなものとか、上の写真のすじの煮込みみたいなものはフツーに美味しかったです。

ただアルコール摂らないんでわからないんですが、こういうのでツマミになるんですかね?量的にもどれも一口、大事に食べてせいぜい二口って量なんで、これだと二杯飲むにも物足りなそうってのも微妙に感じた理由の一つ。

 

 朝食ですが追い金してのルームサービスへの振り替えは出来ないとのこと。

2泊してて分かった事ですが、従業員が充分な数居ないんでしょう。

まだ日本国内ではコロナコロナ煩いのでそれくらいは対応して欲しかったとこですが、ラウンジの朝食はちょっといいビジホのそれと大差ない感じのようでスイート泊まって食べるほどのもんじゃないというか、良いホテルでわざわざお金払って食べるような豪華さは微塵もない

 まー残念でした。

部屋が良くてもその他、良サービスを提供する「人」が居ないんじゃどうしょもない。

 長年「安いホテルの高い部屋」と「高いホテルの安い部屋」のどちらで過ごした方がより快適なのか?の答えを求めてきましたが、イレギュラーからの特別扱いだったり特別な(思いのある)部屋だった事を考えず「素のスイート」で評価したら、今回のはダメなホテルの高い部屋。

ラウンジで提供されるものはしょぼいし、ルームサービスは21時で終わりで、トロワグロ佳香はなくなって(なだ万はクソ嫌い)、ついでにプールもなくしちゃったら「ナニシニイクノ?」って感じです。

近くのヒルトンには賑わい具合から完全に負けていたし、同じく近くの京王プラザにも余裕で負けているようで、この「今の」ハイアットリージェンシー東京の一番安い部屋に泊まるくらいなら、三井ガーデンのプレミアのようなちょっといいビジネスホテルの方がいいんじゃないですかねって思いました。大浴場だってあるし。

 身売りせずこのまんま残っててもこの感じじゃもう泊まる事はないでしょう。良い思い出がいっぱいあるホテルだったので残念です。

ハイアットリージェンシー東京 アトリウムスイート

 正直な感想として随所で「だいじょうぶかな???」と感じました。

それは予約をする前から感じてたことでもあったんですが、トロワグロがなくなったりその跡に作ったはずのレストランが閉店してたのはまだコロナの影響キツくてか、とその終息後の新展開に期待して前向きに見ることは出来ても、プールを一時的な利用停止だのではなく「閉じる」というような決定は只事には思えず、案の定売却話。

 「いつなくなるかわかんないな」と思いハイアットであるうちに泊まってきました。

ら、まーひどい。

 まず、外に居たベルが荷物を断るスキを与えず奪い取り中の人間に引き継ぐ、までは以前と変わらずな「出来た」感じでしたが、今回泊まるのはアトリウムスイートで、スタンダードスイートですがフロントで交渉したアップグレードなんかでなく、半年以上前から予約してたスイートの客に部屋までの案内、その問いすらなして。

もちろんそれ自体は申し出られても毎回断る事なので、全然なくて構わない事なのですが、前後に他の客は皆無で「全く混んでいない状況」なのにスイートの予約客がフロントで鍵渡されてハイドウゾって「マジ(苦笑???」って驚かされました。

 その後荷物引きずって部屋に行ってみれば冷蔵庫はカラッポだし、ルームサービスも21時で終わりて・・・( ^ω^)。

これでプールも使えなくなってて、これがコロナ禍のど真ん中、年末年始くらいの消費税サービス料込で1泊9000円ってんなら、「まぁ・・・」って感じにあれこれ仕方のない話ですけど、今(2022年11月中旬)一番安いゲストルームで見て3万以上ですからね。

自分にとってフルサービスのホテルで一番重要視しているのはルームサービスなので(次点がプール)これが24時間じゃないとか真夜中は使えないというのであってはビジホでも全然構わないんですよ。

もっと言ってしまえば、前世紀に開業している中途半端に古いホテルに泊まるのであれば、極最近開業した大浴場付きのアッパービジネスに泊まった方が快適に過ごせる事が少なくないんですよね。料金安い場合が多いし。

 あとドライヤーのことなんか気にしたことがなかったけど、たぶん3000~4000円で買えるパナソニックで一番安いやつでしょこれ・・・。

使わない人間なんでこの時まで気にすることなくきましたが、ものすごく安いモノなのは見知っていたので「やっすいビジホじゃないんだし、このスイートにコレて・・・」と、高いもんでもせいぜい数万程度の経費、貧乏臭いのにもほどがあるだろって萎えて初めて「たとえ使わないものでも、ただ置いてあるだけのものでも相応しい質感ってのがあるんだな」と、あらゆるところに「センス」が必要だということを実感しました。

 部屋に関してはいくつかあるお気に入りの部屋の一つで、動線が最高。

部屋入ってすぐの扉を開けると寝室なのが特に気に入ってるとこなんですが、居室側にあるクローゼットの戸と寝室にあるクローゼットの戸は同じクローゼットを表と裏で共有してる形で、これが本当に使い勝手が良い。

 そして些細な事ですが、こういうちょっと広い部屋になると、寝室と浴室とが直接行き来出来るようになっている造り、寝室へ出入りする戸が一つだけではなく二つ設けられているという点が個人的に大事と感じています。

大した違いじゃないとは思うんですけど、一昔前のホテルでよくあるトイレ洗面浴槽が一まとめになっているタイプの部屋よりそれぞれ仕切られている方を好ましく感じるのと同様に、寝室、居室、水回り(トイレ)と戸があってちゃんと分かれている方がなんとなく落ち着くと言いますか。

ただじゃあ正反対に区切りの全くない部屋は落ち着かなくてダメなのかといったらそうではなく、それはそれで非日常感を感じられるので良いと感じるのが面白いとこでもあるんですが。

 このバスタブ、実物は写真写りよりかかなり大きなもので、大きいのはいいんですが、底部分に何らかの滑り止めになるモノが貼ってあったりそう加工されているわけではないので、つかってくつろぐ自分にとってはイマイチおさまりが悪く、長く入っているほどに居心地の良くなさを感じてしまうのがとても残念。

カッコいいバスルームなんですけどね。窓がないのもすごく残念なとこです。仕方ないんですけど。非常階段とバスルームの位置を入れ替えてくれたら。

仕方ないと思うのはこのアトリウムスイートの特長でもあるんですが(後述)、住むように滞在するなら狭くてもこういう部屋がいいと思ってます。

 この部屋は間取りも変わっていますが、その位置も特異でそのおかげか他からの物音は全く聞こえず快適に過ごせ、夜寝ている時もとても静か。

反対に自分がかなり大きめの音を出していても他の部屋から苦情が来るような音漏れはしてなく(外出て確認しました)、これは部屋の外、エレベーターと各部屋への通路部分がアトリウムと通じ開放されているためロビー階で発生した音がかなり直接聞こえるため他の音(室内からの)が目立たなくなってるんでしょう。

 そしてこの部屋最大の特長。

 浴室に窓がないのも仕方ないと思えるのはアトリウムに面したベランダの様な空間があってそこへ出られるようになってます。

自分はこのベランダ?部分に出てアトリウムを眺めるのがひじょーに大好きなため滞在中はずっと開けっぱなしなんですが、このガラス戸を開けていると通路部分と同じ状態、ロビー階と直接つながり同じ空間ということになりまして、一階での話し声が「ここカナリ上なんだけど」とびっくり出来るくらい響いて、直接部屋に入って来る感じがあります。

閉めさえしたらしっかり遮音されるので、ホント籠もり向きの部屋。

 

 今回泊まるにあたって「少しでも眺望の良い部屋を」というリクエストを出していたのですが、その返信に

 「アトリウムスイートには(外を見られる)窓がありません」

という驚きの回答をよこされました。

これがアレレ???なになに大丈夫???と思った最初の出来事なんですが、実際にはこんな西新宿らしい眺めが見られる充分な外光差し込む大きな窓がしっかりあるのに、それをフロントなのか予約なのか宿泊に携わる部門の人間が知らないなんて驚きませんか。

日本にあるハイアットの中でも安目なホテルではあったけど、そんなレベルの低いホテルじゃなかったでしょうに・・・。

 続き(詳細)は次に雑感として書くかどうかこれから考えますが、まぁ来年なくなっていても何の不思議もない状態に感じました。

旅行記。喰遊記、時に宿泊記