うなぎの旅 八 鰻 のぶはら

 埼玉、浦和です。

 ロイヤルパインズの荒川(天婦羅)に行こうと考えていましたが、予約の電話をするのが億劫だったのとイマイチ天婦羅の気分でもなかったため、思い出したかのように鰻にしてみました。

 前にうろついた時一応ブックマークしていた鰻屋はありましたが、そこの口コミを見てしまったところ良くない感じだったため他を探して、今回のここへ。

 埼玉県内でも浦和は鰻で有名らしいんですがあまり期待は出来てません。

というのも、ただ東京近いということや県庁所在地だったり人口(駅の乗降客)が多いからでしょ?と歪んだ考えに至る理由としては、以前川越のどっか店構えが立派な老舗ぽいとこで食べた鰻が人生中一二を争うくらい全くおいしくなかったのと、蓮田の魚庄さんが美味しすぎる割にはその知名度は全然なようなので、結局観光地のソレと同じで黙ってても人が来るようなとこの店の評価は高まりがちだと思っていますので。

 味はフツーでしたね。フツーに美味しかったです。

 

 まず地下にある店ですが、狭い。

昼過ぎに入ったのでテーブル席でも問題なかったと思うんですが、たとえテーブル席に座っていたとしてもこの点の評価は変わらないでしょう。居心地いいとはとても言えない感じ。

 そしてこの値付け。

一番安いので5300円て(上ですが)。

 どっかのブランド鰻らしいですが、自分の知ってる範囲じゃ一番高く始まる料金設定なんじゃないかな(前回のうな菊は「ホテル」の鰻なので除外)。

 良し悪しは別として地階で換気設備が不十分というのもあり、鰻を焼いてる時の煙がモロにかぶるというか、ホントこの状況が良いのか悪いのか。

注文前のソレは食欲もそそられて「良い」のかもしれませんが、食べてる最中や食後に至っては「過ぎたもの」にならないのか?と、気にはなりました。

 調理場前のカウンターではやや鰻の生臭さがあったり、狭い店だから仕方のない事とは言え、プラスの評価につながるとこではありません。

美味しかったんですけれど、自分の好みよりは甘くなかったのと上記の点から良くない方の意味での「フツー」をつける形に。

 この店で確実に「良かった」と思ったのは備長炭で焼き上げた熱々の鰻が食べられた事。

 別に熱々こそが至高、だなんて思ってるわけじゃないんですが、どこで食べても焼いてる最中に見られるようなジュウジュウといった感じではなく、ちょっと間を置いてヌルく食べやすくなってしまった状態の鰻しか食べたことなかったんで、一度これくらいアツアツのものを食べてみたかったんですよね。

 じっくり味わって食べましたが、横に並べて交互に食べ比べるような感じじゃないと分からないだろうな、というのがここで食べたブランド鰻の評価。

アツアツなのは結局フーフーして冷まして食べないといけないからこだわるとこではないかな、という感想でした。

山椒があまり香らなかったのは自分の体調のせいか鰻が熱々なせいなのか。

 甘めなタレが好みなせいか、結局のところ「上品な味」という月並みな表現で締めたくなりがち。

 他に客が居たら絶対居心地悪くて利用したいとは思えない点がホント残念。

オープンキッチン状態なせいか、物凄く丁寧な仕事っぷりはとても気持ちの良いもので、それだけに地階(窓がないため圧迫感がある)にある店の狭さが惜しいと思いました。

焼肉やっちゃん 川口店

 連日の焼肉三昧という暴挙に出たのは一つ前に書いた大宮そごう内の焼き肉屋が不味かったから。

口直しってのも変ですが、もうとっとと牛兵衛の記憶を消去したかった。

 ま、フツーのおいしいですねココは。

 カウンターしかないのでそこでダメな人もいるでしょうが、空いてる時に限定しますが(混雑時未体験なので)「牛兵衛なんか行くくらいなら大宮から我慢してでも」来る方がいいでしょうってくらいの差はあります。いや叙々苑あるしわざわざ電車移動までしてはないか、さすがにメンドクサイ。

 とりあえずハラミってまずハラミだけ「様子見も兼ねて」頼んだんですが、かなり食べ応えありましたこの一皿で。

 メニューには上タン塩、上ハラミ、上バラ、上ロース、と上しかなくて高くつきそうなんですが、1皿の量がこれだけ多いとむしろ逆に安いんじゃないですかね。並ハラミ2人前の金額で上ハラミが2人前来ちゃたような感じ。

 肉の切り方が焼き肉屋というよりホルモン屋のソレなのが全く好みではないんですが、肉の味、タレの味とも「そうそうもう焼き肉ったらコレこういうの」っていう期待通りの味です。

 同じような肉焼いて食うだけなのに片や不味くてこんなに違っちゃうんだから単純なものだけど深いんでしょうねきっと。

 今まで仲の良いのとワイワイとかゆっくり食事を楽しみつつって感じで焼き肉屋を利用してきましたが、こう定食屋のような感じでバクバク食うだけ食ってとっとと出る、みたいな焼き肉もアリっちゃーアリですね、一人なら。

こういう感じのカウンターで連れとダラダラゆっくり味わってみたいな食べ方をする気にはなれませんけど、客の居ない時間ならまぁとも思ったりしますが、もうちょっと値段違うくらいじゃ「全てが安定してる」方を選びたいんですよね、年齢のせいか。

店員のサービスの質なんかもそーですが、味がいつ行っても同じなのは当然として、米の炊き加減や盛り具合、器やコップの温度なんかもそうだし。とりあえずそういう点から見ても残念ながら叙々苑より上ではありません肉質や味だけで評価されてるわけではないんですよ

 書き忘れてましたが、ご飯の盛りが他の焼き肉屋と比べ少なすぎるのが残念な点。あと書いた後本店の口コミ見てたんだけど悪い評価多すぎ(苦笑。

山形牛焼肉 牛兵衛 草庵 そごう大宮店

 美味しくなかったですねーココ。

この店のせいで山形牛の印象悪くなるから看板からその3文字外させた方がいい。ちなみにサービスは普通。特に悪くはありません(別に褒めてはいませんので。ファミレスレベルです)。

 今回の一連の大宮編の原動力、書くきっかけになったのはココがマズ過ぎたから。牛角以来なんじゃないかな、焼き肉屋でマズイとまで言い切るのって。

 とんかつ屋はともかく普段はこんな百貨店のレストラン街なんか時間のない時以外行ったりしませんし、ましてや焼肉を食べたいならその場ででも調べて良さげな店探すんですけどね・・・とにかく連日のクソ暑さで心折られてて(叙々苑は行ったし)ホテルのすぐ先にある大宮そごうに入ってそこで選択せざるをえないほど強烈な日差しが無理すぎた。

 店頭にあるメニューをしっかり見てから入店決めたんですが、そこそこな焼き肉屋の値段してんですよね。だからこういう店(デパートのレストラン街の)でもハズレじゃないだろうな、と思って入ったら稀に見る大ハズレ。

1320円(税込)

 肉はその値段也の肉の味がしなくて、名ばかり形だけの安い焼肉店で食べるような一段階下の店の味。

 上の写真はハラミですが、ハラミなんか噛むと風味出てきますよね。ウマいって感じるハラミの肉の味。それが安い店のハラミだとその風味がまるでなかったり、あってもほんのりでギリハラミだなと判別できるか出来ないかみたいな感じのモノが出てくるっていう認識なんですが、コレは安い店の安ハラミ。

 とにかく美味くなかったんですよねー。テーブルに置いてあるつけダレも美味しくなくてどっちかって言ったらマズイし。ついでに玉子と野菜のスープも店で金払って食べる水準のものじゃーないと思ったし。


2420円(税込)

 見た目で判断する肉の質みたいなもんはそこまで悪いもんだとは思わなかったんですが、タレで頼んでるのに揉みこまれてる感じは微塵もなくタレが数滴載ってるだけ。

でテーブルにあるタレはマズいっていう。

3850円(税込)

 上の写真ので極上です。

 見た目だけからで言うなら、それぞれ一段階下のを出されてるっていう感じはありますかね。自分が好む焼き肉屋で出されるものとの比較で。

 例えばここで頼んだ特上は叙々苑で頼む上のもののように見えて、並のハラミを頼むと食べ放題とかやってる店で食べるハラミと同じ感じのものが出てくる、みたいな。

 この美味しくないものをさも高級品のように扱いありがたがらせる感じに久しぶりに哀しくなりました。行く価値無し。大宮良く知らないですけど、少なくとも反対口には叙々苑二店舗もありますからね。

 土曜の正午前という(店選びから席確保に)慌てなくちゃいけない時間帯で入ったので最初の注文であれこれ頼んでしまっていたんですが、いつも通り(用心として)最初にまずハラミ一品だけ頼んで様子見ておくべきでした。そうしてたら被害は少なく済ませられたんですが、でもその時点で店出ても他の店には並びが出来てるような時間だったでしょうから、最初の選択が失態だったと。

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