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セントレジスホテル大阪 スカイライングランドデラックスツイン

 部屋は良かったです。

自分としてはやっとこ行ったというか、ついに行ったというか、去年予約をキャンセルした時には「ここには一生泊まることないのかもな・・・」と思ったほどだっただけに余計。

それでも泊まるに至ったのは、今のとこ完璧なホテルが大阪で見つかっていないため。

天王寺のマリオット都はかなりのお気に入りで今回は1室だけ38㎡の部屋が空いていたんですが、去年夏の分を取り戻すべく食いたおす計画上、今まで二回泊まって二回とも腰を痛めているどうも自分に合っていない硬さのベッドが不安で他を探しました。

そしてもう一理由、立地でということなんですが、ホテルを中心に行動するタイプなため新たな行動範囲を求め新しいホテルを求めました。

 結果としてこの2点においてはセントレジス、好判断でした。

 

 まず「スカイライン」というのはビューというかフロアの設定で、24~26階をそう呼称し特別階として差別化を図っているようですが、クラブフロアのような特典は一切ないようですし、部屋が特別階仕様ということでもないと聞きました。

予約サイトではこの階の部屋にデザートブッフェとバーでのフリードリンクをつけたものをその分の料金を足した金額で売ったりしているのですが、自分でそれぞれの予約を取って利用した時と料金が違うわけでも、提供される内容に違いがあるわけでもないため無意味な押し売りと変わらず、そもそも26階と23階の差に大した価値があるとは思えませんし、そんな言われないとわからないような違いしかないもののためにわざわざ選ぶ必要も価値もあるとは思いません。

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 ホームページには予約サイトのそれとは違う統一されてない部屋名称が書かれていて戸惑いました。「スカイライン」にあたる24~26階の部屋では「プリミエ」または「プレミア」は付いていませんが、グランドデラックスプレミアツインと同じ部屋です。

去年見た時は確か「プリミエ」だったと思うんですが、現在HPの表記は「プレミア」。

過去に何度か泊まろうとして(スカイラインでない)グランドデラックスプレミアツインを予約していたこともあったため、泊まったことはないけれど見慣れている感覚のある46平米の部屋。

角部屋にあたるグランドデラックスプレミアツインはビューバスの部屋で、以前ホテルとやりとりさせてもらった話では角部屋のプレミアに1ベッドの設定はなく全てツインで、1ベッドでビューバスの部屋はスイートを除いて「ない」と聞きました。

f左側が南、右側が北、上が西で下が東

 四つの角全てにプレミアの部屋があるようなので、方角は選べます。

北東(#〇〇07)と南西(#〇〇16)の部屋を見ましたが、マリオット都でも感じたことで夜景は北側、大阪駅の方が若干賑やかに見える。

反対の南側にはハルカスや通天閣が見えるからどこの角の部屋でもいいと思っていたのですが、南側の部屋は避けた方がいいというのが行って「見比べてみた後」の答えで、それは南側は真下(真横)に高速道路が通っていて、そこを通る車の音がかなり耳障りだったため。

結露のなかった窓なので二重のサッシかそれなりの遮音効果のある窓だとは思うんですが、自分には気になりましたので、出来るだけ静かな部屋を希望される方は「北側の」というリクエストを忘れずに。

 今回宿泊してる部屋は北東の#〇〇07の部屋です。眺めだけに拘るのであれば窓の大きいマリオット都の方に軍配を上げます。

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 数字(46㎡)としてそこそこの広さがある部屋ですが特別「広い」とは感じません。

撮ってきた写真を見ても思いますが、パッと部屋に入っての第一印象だと仙台のウェスティンより狭いなと思いましたし。

その理由はトイレ・フロ・シャワー・洗面と言った水回りとクローゼット、それにドアから部屋までの通路部分に結構な面積が割かれているからでしょうね。

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悪い印象として言っているのではなく、水回りを除いた部屋部分はこれくらいの広さでまとまっている方が使いやすく感じるので、圧倒されるようなだだっ広さを見せられるよりも全然良く思っていて好印象だった点です。

 目当てのお風呂は窓枠が浴槽のフチより下にある造りで花丸。

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シャワーブースの扉の開きが浴槽側でないので、遠回りの床を濡らす造りが好かない。

トイレの開きも同様で逆のが使い勝手いいと思うんですけどね。シャワー⇔浴槽、部屋⇔トイレ、ともに開けた扉を避けるような動線を強いられるのはかなり不便。

仮に逆でも勢いよく180度開けるものではないと自分は思うのですが、まあガラス扉同士の接触を避けたためと考え使っていましたが、やはり床はビシャビシャに。

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 浴槽の壁にかかっているタオルより、洗面下に置いてあるタオルがとても大きくて良く、バスローブも肌に触れる部分だけタオル地になっていて重くなく、リネン類の印象がとても良かったです。

 

 冒頭、部屋「は」と書きましたが、部屋と立地にベッドの硬さはとても好みでした。

「は」の話は次以降に回すとして、部屋でも気になった点がいくつかあって、それらを見た時に「ああやっぱりそういう感じの(扱いする)ホテルなんだなぁ・・・」と思って残念な気分になりました。

この写真は洗面台下の木の部分(ピントが他に行ってますが)なんですが、なぜこんなとこがここまで傷だらけになるのか全然わからなくて、そして結構フロに入っている目線だと目立つのに補修を一切していない感じがとても気になりました。

他、ソファーの後ろの壁、ちょうど頭が当たる位置の壁紙に染み。濡れたままの頭で寄りかかってテレビを見ていたらこんなことになるんでしょうけど、それも放置したまんまに写った。

気にされてるのか目に入ってないのかわかりませんけど、まあ少なくとも「セントレジスの特別階の角部屋」でほったらかされてて気分のいいもんではないよなぁと思いましたし、一事が万事こんな感じの雑さ、いい加減な姿勢の現れに見えてしまいました。

北本 そば処 琴正庵(閉業)

 久しぶりにこういう肩肘張ってない蕎麦を食べた気がしました。

全く知らない道路を通って一応かつて通った記憶があるら辺まで来たら「手打ちそば うどん」の看板が目に入りました。

「昼にはちょっと早かったけれど朝食べてないし蕎麦でもいいか。」「しかし駅もなんもないこんなすごいところによく店あるな・・・。もしかして凄い美味いんじゃ?」なんて考えてるだけでなぜかこの時は引き返してくことに抵抗を感じ・・・。

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 そのまま車を数分、広がる田んぼの脇に「そば処」ののぼりが目に入りました。

 こんなとこにっ!??

という先ほどより強い衝撃(笑。

歩いてる人が珍しいような、人気のなさにコンビニすらある気配がないこんなところに蕎麦屋?!

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最初は子供のいたずら的な置き忘れか何かの間違えと思ったけれど、一件隣の農協っぽいところに車を止めて見返しに行ったら、確かに蕎麦屋があるっぽい(笑。

さっき引き返す気にならなかった理由はここに行けってことなのかなー?っと思って・・・よく見れば既に先客らしい車が2台はある。

 ええっクリスマス過ぎた年末だけれど平日の11時にこんなとこまで来ちゃうの???

と驚いている隙にもう一台ご来店。。。

慌てて車を移動してちょっと調べてましたが、11時半からなのにもかかわらず11時20分には駐車場はほぼ一杯で、自分の次の次の客は待ちになってたほど。平日ですよ。

 自論なんですが蕎麦って店主の独りよがりがラーメン屋なんかより(悪い意味で)別格でおかしいと思うんですよ。こだわってるって所まではわかるんだけど、それが行き過ぎてるとついてけいないし、押し付けられてもわからないからただコワい。

こんな辺鄙なとこ(失礼)、駅も人気もなくて車でしか来れないようなところでこんな感じでやってるってことは・・・ゴクリ。

おっかなびっくりって程じゃなくとも若干身構える感じで暖簾をくぐりました(苦笑。

出迎えてくれたおかあさんたちからそんな店じゃないのはすぐにわかりましたが。

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 煮玉子があって珍しくて頼んでますが、これは頼まなくてもよかったです(苦笑。

それよか気分ではなかったので頼まずにいたら「天ぷらはいらないの??」と驚かれた三個100円の天ぷらを頼みましょう。なにか野菜でおいしそうでした。

 蕎麦、おいしかったです。

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せいろの汁は甘さを感じる汁で、汁だけ味わうと返しのやわらかさと出汁の香りを感じます。尖った部分がなくひっかかりを感じないと言いますか、そば湯で割らなくともそのまま飲めちゃうやわらかさ。

鴨汁は脂少なめ。三つ葉がいい。汁のやわらかい感じは一緒ですね。返しがやさしいんでしょう。

 特徴的な部分はないけれどやさしく食べやすいという感想。

食べやすい蕎麦というのは変な表現かもしれませんが(たいていのそばは食べやすいので)、第一印象から食べ終えるまでずっとそう思っていて、わざわざ蕎麦を食べるためだけにここまで来るほどの特別さはないけれど、近くを通りかかるならちょっと寄り道してでもまた食べたいと思えました。

 

 押しつけがましいこだわりは一切感ぜられない気楽な蕎麦処で、普通に美味しく食べられる蕎麦。

 イチイチ色々拘ってますよっていう主張の強い蕎麦(屋)って疲れません?

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そば湯も普通の不自然さのないそば湯で、そば湯だけで飲んでウマいと味わえるのってこんな程度だと思うんですよね。

銀山温泉考

  そろそろあれから一年

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 ふと思い出したのを機に行きたいと考えていた旅館を、あらためて行く「つもりで」吟味しての旅館選びをしてみようと思います。

 まずは泊った古山閣から。

  • 9部屋。カード不可。
  • チェックイン14時半チェックアウト10時の19時間半滞在
  • 風呂×3、貸切(露天)風呂あり、利用時間制限なし
  • 部屋にトイレあり。夕食のみ部屋。

 

 能登屋

  • 15部屋。カード利用可。
  • チェックイン14時チェックアウト10時半の20時間半滞在。
  • 風呂×4(冬季は3)、露天風呂あり、貸切風呂あり、利用時間不明。
  • 部屋にトイレあり。夕食のみ部屋。

 

 古勢起屋別館

  • 14部屋。カード利用可。
  • チェックイン15時チェックアウト10時の19時間滞在。
  • 風呂×2、露天・貸切共になし、4時~24時。
  • 部屋にトイレなし。夕朝食共に大会食場にて

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以上、それぞれの宿のホームページからで、ホームページに記載されてなかったものは予約サイトから補っていますが、双方で違っていたりして混乱・・・。

 赤字は他より優っていると思う点、青字は劣っていると思った点です。

 きちんと調べてみると、古勢起屋別館は何枚も落ちますね。

大した不便さではないにしろ部屋にトイレがないよりある方がいいし、風呂を貸し切れた方が快適だし、部屋食も同様、滞在時間は4つ3旅館中一番短いし。

 フロに焦点を絞れば、露天の貸切があると明記されていない能登屋も1枚落ちる。

上記3旅館ではなく他の旅館の話ですが、風呂の利用時間に制限があるのにもかかわらずそれがホームページに書かれていない旅館があって、その旅館は部屋の情報も乏しく部屋のトイレの有無など予約サイトの方がしっかり表記されているお粗末具合。

 ちなみに極々私見を述べさせてもらうと永澤平八だけには絶対に泊まりません

ホームページはあるものの一例とかでとにかく情報が少ないためわざわざ電話で問い合わせてみれば受け答えが失礼過ぎ。客になろうとして尋ねている人間に対しどういう考えしてたらああいう人を小バカにしたような応対できるのか、人間性を疑いました。

そちらにとってつまらない質問だろうとこちら側の価値はこちらで決める

イチイチ電話で答えるのが面倒と思うならば、ホームページを充実させろ、と。

 こういう一期一会の客商売がなんたるかわかってない人が電話に出てしまうような宿に行く価値はないと思います。不便さは親切さで補うもんだと思うんですが、入口(ホームページや電話)から不親切なれば、何につけてもこちらの都合じゃなくて自分ら宿側の都合で制限をつけられているようで、気分悪い滞在になるのが目に見えている。

 ついでに言えば予約サイトの口コミで低評価がないのも怪しいし。

 

 書いていて「宿側の都合」ということで思い出しましたが、銀山温泉のどの旅館もきっと(全てを確認していないので)朝食は広間の一か所にでだと思うんですが、この朝食を食べている間に部屋の布団をあげられていたんですよ。

 2時間もしたら宿から発たなければいけなかろうと食後にもう一度横になりたいと思うことはあると思うんです。客が鍵を返してから、もしくは最低限客にそれをすることを確認し了承してからやればいい、そうするべきはずの事を客に問う事なく行うその姿勢・・・。

 これも「”宿の都合のみ”でそうしてるだけ」に思えました。

 そうされる事を言われてないし、何も聞かれてませんから。

勝手に部屋に入ることさえ聞いてなかったので驚いたけれど、チェックアウト後にやりゃいいことなのに(時短のためはわかるけど)これをやられてたせいで「さっさと帰れ」って言われてるようで不快になったのを思い出しました。

 

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 どの宿も共通して基本は夕朝二食付きで、宿泊料金は2名で3~4万前後。

「銀山温泉」という場所による価値が上乗せされているわけで、あちこち行って経験豊富な人ほど料理や部屋、設備といった環境面から割高に感じるのかなと思います。

ただ日本国内だと倍以上の開きを見ることも少なくない平日と土曜や年末年始なんかとでそれほど差をつけていないので泊まる日によっては割安と考えられるでしょう。

 自分が安いと思えなかった理由は、「宿泊料金に見合った食事・部屋(設備)・サービスだったか?」と問われると微妙で、特に食事面が不満だらけだったためです。

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 とは言え、どうやら自分に合った一番良いと思われる旅館に泊ってたようですね。

 たまたま最初に空きが出て予約出来たのが古山閣だったというだけでしたけど、結果は幸運で良縁。こういう引きに出会えているから「直前決め」は止められない。

 泊り比べたわけじゃないのであくまでもフロを一番に考えての話になりますが、ただ部屋や食事はどこも似たり寄ったりな感じだと思うんですよね。

 残る違いは「人」。

 古山閣は人も良かったので、おススメするのは古山閣か藤屋。

 泊まったわけではないので、泊まった感想ではなく「だろうなあ」という推測になりますが、現代における快適さを重要視される方には間違いなく藤屋がいいと思います。

無線LAN一つにしても今時用意していないというのは、宿泊者側に立ってモノを見ている・考えているとは思えません。古さやそういう不便さを推すのはいいんですが、こちらでオンオフ出来る問題ですので。

これが素泊まりで1泊5000円って言うならこんなことは書かないのですが、でも実際はそういう格安の宿の方がしっかり導入されている現実。うーんって感じです。

 銀山温泉で感じた不満って、小さな温泉街での閉鎖的な部分が悪い意味で現れていると思うんですよね。部屋に無線LANがなかったり、朝食を部屋でに選べなかったり、その間に布団を勝手にあげてしまうのだったり、って言うのは「お金(≒人手)の問題」という事だったとしても全部旅館側だけの都合であって、もちろん1部屋8名とか最大数泊まって50名とか100名になってしまうと無理なのかもしれませんが、少なくとも夜はそう(部屋食)してくれてるわけですから朝も一膳で完結してくれていいからなんとかなんないの?と思った具合ですし、このようなもてなし方や宿泊料の横並び具合って競争のなさ談合の現れに感じてました。

 

 その他の旅館ですが、どこも(大正、昭和初期を思って行くと)新しすぎて情緒に欠けそそられず、それらに泊まるなら「他の温泉の旅館の方が・・・」という感想です。瀧見館なんかは好みな感じに見えるんですが、要の川沿いから離れた裏側なので、ならば川沿いの旅館の方が・・・とやはり痛し痒し。

 また行くことがあれば素泊まりの設定がなくとも自分にここの存在を教えてくれた行商やってた友人のように飛び込みで、なんて考えたりもしましたが、昨今の人気具合を見ると交渉出来る望みは薄いでしょうね。