うなぎの旅 四 蓮田 魚庄 本店

 今のところ鰻ではここが一番と思っています。

何度か来ていて感じたのは、いつ来ても変わることなく同じ味。

 「ああこれこれ。これを求めて来たんだよ。」という安定感。

鰻自体はどこで食べても鰻ですけれど、何のお店だろうと近くに寄ったら食べたいなと思うのは「”あの時”食べたのと同じ味」を求めてじゃないですか?

 「あれ?前に来た時こんな味だったっけかな?」と自分の記憶を疑うようなことは一度もなく、同じような身の厚さの鰻で記憶にあるのと同じようなふっくらさ加減の食感と味。

食べる側としては「当然それがあるもの」として行ってるわけですが、歳を重ねて経験が積もっていくにつれ、いつ行っても満足できる変わらない「ソレ」があることの凄さに気づくようになりました。

 

 三重は関の初音で食べて以来関西の鰻の方が美味しいと思ってきましたが、去年再訪して食べた感じで比べるなら負けてはない。

 なぜこちらの方を一番としたのかといえば、それは皮の差です。

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画像からでも脂の凄さは伝わると思うんですが、皮まで美味しいんですよねここ。身と皮との境目がウマい。

 そして生臭さや泥臭さを感じたことが一度たりともない。

生魚が得意ではないため、生臭さや泥臭さを感じてしまう店(時)も時たまあるんですが、それがなく、さらに細かいことを言えば、米の炊き具合やちょっと甘めのタレの味や、かかり具合も自分の好みなのか丁度良い。

ご飯と一緒でなく、鰻だけで食べると他の店との差がはっきりわかると思います。

IMG_1147 (Large)

 並、上、特の差は鰻の大きさ(量)ということです。

 何か用事がないと訪れることのない地域だと思いますし、その何かすら発生しない土地ではないかという印象ですが、三重の初音同様、そのような場所で続けていられる理由は確実にあり、その価値を確かめに是非近くを通ったら寄って欲しいと思います。

 

 写真は「特」のものですが、記憶が朧気ながら(値段が)ホントうなぎ上り。

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