日本全国鴨せいろの旅 (2019年2月22日更新)

と銘打って食べ歩きをまとめていってみたいと思います。

どこで食べてもそこそこおいしく、寄り道、途中下車する理由にしました。

個別に書かないお店の方が多くなりそうな予感はしてますが、そこは察してください。
5段階中3、4(再訪を考えず他を探してしまう)お店では書かないつもりでいます。

 とりあえずの目標は47都道府県

鴨せいろのみ目的で行くことはなかなかないでしょうから簡単には埋まらないと思っていますが、それでもどこかへ旅行に行った際、隣県に足を伸ばすきっかけにはなるでしょうし、どんな時にも目的を持たせられるのは発明かな、と(笑。

 出来ることなら事前に調べて探して行くのではなく、なるべく自分の足で偶然の出会いを見つけたい派なのですが、実際に旅先の食後に見つけたり、偶然見かけても定休日だったりと中々はかどらず大変さを感じています(楽しいですが)。

 

 そばの香りの強弱について書いてることがありますが、良し悪しには関係なく、好き嫌いの判断はのど越し感(口に入れてから飲み込むまでの感じ)でしています。

 

すだちそばでもやりたいんですが、いかんせんすだちそばが品書きにある店が少ないため現時点では一レイヤとして追加にしてあります独立させました

 

 以下に簡単にそれぞれ訪れた店の感想を。

(都道府県)(市町村区)(店名)

  • 大阪 (大阪市) やぶそば   接客良。後悔させない安定感。高目だけれど満足感あり。
  • 埼玉 (さいたま市) 高砂   考え方(各こだわり)わからず。格別安いわけではないため細かく刻まれた鴨の良さ・意味わからず。こういう店に来る人間は「代価にあったちゃんとしたもの」を求めてるはずなのに、鴨肉を刻んだ意味が数百円の高い安いのみってどういう了見?。そばもこだわってる感じは何もなし。
  • 静岡 (熱海市) むさし乃   普通。別品書きにあった他そば(失念)の方がよかった。
  • 東京 (中央区) 湯津上屋   それなりに美味しいと思うし高い水準のものかもしれないけれど長時間並んでまでして食べるほどのものではない。「食を楽しむ」ということと真逆の空気を漂わせる意味がわからない。
  • 埼玉 (伊奈町) さいとう   昼時は過ぎて入店した時客は1人客が2名、8人がけで相席。自分の注文で蕎麦が売り切れた状態にもかかわらずその8人がけの一席にさらに相席を強いられる。その後なにやら店主?らの笑い声(話)が聞こえ嫌な予感のみの中、配膳されたのは案の定こだわりの伝わってこない極々普通のそば。ホームページに書いてあるあれこれは全て不必要な独りよがりの自慰系。鴨肉だけ美味。せいろの汁は角の取れてない生醤油のような、匂いが強い大森の布恒更科が思い出されるもので、香りの(味も)ない蕎麦は完全に負けて均衡が取れていないと感じた。布恒更科同様この手の汁はごま油強めの天ぷらに合う汁であって、あなご天が売りらしいけれども、天ぷらありきの汁ならば蕎麦軽視としか感じなかった。
  • 福島 (西郷村) きんしょうじ   焼き葱の鴨せいろそばにせいろの汁で注文。そばは太くモチモチ。せいろの汁はかつおぶしをすごく感じる汁で今まで関東で味わったことのない感じの汁だけども甘めで悪くはない。太い蕎麦は好みでないんだなと気づかされたが、見た目、そしてすすった瞬間から全くウマくない蕎麦で、鴨せいろとして良いところなし。一昔前の高速道路のサービスエリアで食べる食事のような平均以下のそば。わざわざ途中下車して雨降る中訪問したのだが、ここのそばのひどさに競争のない地方で無闇に食べるのは止めようかと考えたほど。
  • 東京 (中央区) 山茂登   ちょっと甘めでしょっぱさの方を強く感じた汁。冷かけ(すだち)で食べた時の均整具合、良さより少々劣って感じたのは冷たい蕎麦を温かい汁で食べるという難しさのためかも。鴨肉もまぁ美味いのだけれど、次食べるならばかけの何かか、とろろせいろにすると思ったのが素直な感想なんだろう。相変わらず嬉しくなれるほどの気配り具合。
  • 東京 (中央区) 真田   税込み2052円をどうとるか。ギンザシックス店で提供されていればいいのだけれど人口密度が高い状況が多そうな本店では不快指数も高い時間が多く、量を考えても決して安いと言えず薦めづらい。
  • 埼玉 (川島町) 琴正庵   とにかく良かった。ゆるくやさしい。例えるなら縁側で日向ぼっこしているようなのんびりした空気は周りの景色(田んぼ)と農家の一軒家という環境からかとにかく良い。また行きたい。

 

残り1道1府40県

かわカフェ

 悪気というか、ディスるつもりは毛頭ありませんが行っちゃいけない店の典型@観光地で。

 こういう店は思い出すだけで気分悪いんで自然と書かないようになるんですが、一点気になったことがあって見過ごせなかったので、普段からこういうハズレ店に当たってることの方が多いんですよという見本用に。

 前回目星をつけていた鮒鶴という鴨川沿いの店に行ってみようとしてたんですが、行ってみるとなにやら結婚式なの?っていう披露宴っぽい空気のカメラマンが居まして、どうやら土日はランチ営業していないご様子。

すっかりここで軽めにすませて京都を立つつもりでいたので、昨晩に続いてリッツカールトンでよかったなんてことはこの時頭に浮かばず。せいぜい頭にあったのは京都駅のレストラン街。

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 間違いの元は「鴨川沿いで食事する」のにこだわったから。

諦めきれずに周りを歩いて見つけたのは、小籠包の文字のある中華料理の店にタイ料理の店。(中華の店は行く気全くありませんでしたが、調べてみたらクソマズイ○コーポレーションの店)

 最近タイ料理を食べていなかったので、「タイ料理でも・・・いっか~。。。」と入りかけてはいたんですが、どーにも「京都でタイ料理?????」って感じで、踏ん切りがつけられなかった。

 「京都に来てまで成り行きでわけのわかんないもん食うならもう何でもいいだろ」

と投げやり、いやヤケクソ気味に選んだのがかわカフェなんですが、まーひどかった。

 さすが観光客の多い京都。こんな店でやってけんだなーって感じの店でした。

 

 味がどーこーってのはどうでもいい話で、ダメだと思ったのが2点。

 一つはカフェと名乗ってるくせに居心地がクソ悪い。

その居心地の悪さは広くない店内に席を入れすぎ、窓際のテーブル小さすぎ。

 なんでも窓際のテーブルは食事の方のみらしく断られてる人多数でしたが、椅子を二つということは二人用、二人であの丸テーブルは狭すぎだろうに。

 しかもグラグラひどいすわりの悪いテーブル

椅子が悪かったり、席間が狭いのまでは許せるけど、食べ物が乗るテーブルがガタガタしすぎて飲み物とかこぼすし、気づかずに使ってたら落とす人もいるよあれは。飲食店としてどーなのかと思った。

 で、こんなとこ来て頼むやつなんかそんなにいないであろうご飯ものを食べてが二点目で、冒頭気になって見過ごせなかったと書いたのがこちら。

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 これのご飯、たぶん冷凍してたのレンジで解凍したやつですよね?(万が一違っていたらごめんなさい。)

 大して量出るもんじゃないからわざわざ炊いておかずに、冷凍ご飯を使用してるのはわかりますが、炊かないのであるならばご飯ものなんかメニューに入れなきゃいいだけなのに。

 ここ日本でしょ?しかも京都

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ま、動物園の入園料。鳥鑑賞代でいいです。ヨカッタです。

 ここは「二度と行かない」店ではなくて、最初から「行っちゃダメな店」。

 

 1000円くらいのランチ、自分の価値観では「逆に高え」

 今の席数25%減らした上でソファーだとかのくつろげる椅子とちゃんとしたテーブルにしてくれてたら今の5割り増しでも全然安く思えていいだろうになって思ったんですが、そういうのってホテルが提供してるもんだなって。例えばリッツカールトンでお茶したら3000円、ランチで5000円くらいですか?金額だけ見たら高いですけど、けれど上質っていう、この方が得たもの、気分的なもの、お金を支払った後での満足度で考えたらはるかに安いって感じます。

 

 2021年9月追記

 自分がされたことじゃないのに、「感じ悪いなぁ・・・」って傍から見ているだけなのにこんだけ何年経っても気分悪く不快にさせるんだから、当事者となったら旅行の思い出は最悪、旅行自体来なきゃよかったってなっちゃうくらいなホント近寄っちゃいけない店だと思います(自分の場合はただメシが不味かっただけですんでますが)。

客商売をわかってない人間が経営してるとこういう気分の悪い店に仕上がるんだとしか思えない最低さ。一度でいいから世界の一流と評価されてるホテルとそのレストランで接客を学んできて欲しい。

ただそれでも分からない、感じる能力の欠如してる人間って存在してるんですよね。

 評価サイトの口コミ見てもこんだけ最悪な接客されたって口コミかなりあるのにいまだに潰れてないんだから京都と一見客の多さって凄すぎ。

 

 2023年9月追記

いまだ潰れず営業してるようなのが驚き。申し訳ないがこういう類の店は誤解しか生まず、日本人でも印象悪いんだから観光で訪れた観光客の日本の印象にとって悪影響でしかないから一秒でも早く経営者が変わって欲しいと願っているけど、ホント場所が良すぎて訪れる客途切れないんだろうな、という口コミ(このブログの話じゃない)の限界を知る。

天麩羅 水暉 ザ・リッツ・カールトン京都(春・夜)

 他のレストランへ行こうとも考えましたが、食べたかったのはフグやもつ鍋といった鍋か和食風なものだったので、3ヶ月も空けば献立も変わるだろし、再訪するにはちょうどよい機会。サービス料はかかりますけどホテルの夕食で9000円て安いと気になっていたので行きました。

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 刺身は食べませんから「青柳」で。

この日の「青柳」の食材は、車海老二尾に、白魚、アイナメ、甘鯛、野菜が空豆、筍、蕪、椎茸、アスパラガス。前回お好みの品書きを見ていて食べたいなと思った、白魚、油目、アスパラガス、椎茸が入っている献立。

そして今回も追加するべく見ましたが魚は前回食べたキスと穴子で惹かれず、野菜も品書き上には食べたいものがなかったので、「これは試す流れかー」と以前から「ホントに天麩羅で食べてうまいの?」と思っていた黒毛和牛紫蘇巻と、口直し的な意味でカマンベールチーズを追加。

 前回は貸切でしたが今回は満席。

終わってみればこの差が出たという感想デス。

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 今回おいしいと感じたのは、筍、アイナメ、とデザート。

 車海老はやはり関東で食べるものより大きいもので、前回は1尾のみのコースだったのもありますが追加注文したほど美味しく感じたものだったんですが、今回そこまでには思えず。

 この出だし時点で少々雲行きを・・・意識しました、結果は如何に。

 車海老の揚げ加減は「店の色」と思うことにして、どこでどんな感じだろうと気にしないようにしているんですが、そんなユルめな自分ですら少々火が入りすぎでは?と感じた揚がり具合。

 前回が良すぎたせいで余計そう感じたのもあると思いますが、はっきり違う客の数。

全8席、8人を多いとは思いませんが、給仕の方のサービス含めて気の回り具合がはっきりと劣ってました今回は。

単純に1人2人を相手に揚げるより8人を相手にしてたら(ディナーですし)そら大変、忙しいことと思います。

 ですが

この満席、満卓の時の余裕さ加減に熟練の方との差、こういう時の気持ちは表面に出てくるもんですしそこらがやはり経験の差というもので、踏んでる場数が見えるもんなんだなーと、名人と言われる方との差を気づかされた感じです。

 すごく楽しみにしていた白魚は残念ながら少々生臭く感じたり、甘鯛も正月明けに食べたものよりかはちょっと落ちた感じで風味が弱かったり。

IMG_105617 (Large)アイナメ桜葉巻

アイナメは美味でしたが桜の葉に巻かれているものだったので、魚ではなく一品としての妙。

これは前回感動させられた蕪にも思ったことですが、天麩羅、天種として蕪の良さがあるということではなく、カラスミ塩で食べることで「一つの料理」として仕上がっている「巧さ」みたいな。

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 筍。紫蘇と合うんですね。これはおいしかった。

ですが、最後に供される車海老にも紫蘇を巻いてるのは少々やりすぎだなと思いました。

IMG_102350 (Large)車海老(二尾目)

個人の感想で、好みの差になることですが、海老・紫蘇それぞれの天ぷらを単体で食べてうまいでしょうから一緒にまとめて食べたって「マズイ」とまではなりません。けれど紫蘇の香りが強すぎることでそれぞれの良さ、組み合わせた相乗効果は感じませんでした。

これと同様和牛の紫蘇巻(天麩羅)も「これわざわざ紫蘇で巻いてまで揚げて天麩羅にして食べる意味あんのか???」って全く良さがわからず。

IMG_110033 (Large)黒毛和牛紫蘇巻

 とりあえず肉単体でおいしいと感じる「良い肉」なのはわかるんですが、それだけにまず紫蘇を不必要に思いました。だってステーキ屋や鉄板焼で肉を食べる時紫蘇の葉っぱを出された記憶がないし、揚げてトリュフ塩で食べるという点にも疑問符が。

 このトリュフ塩、合う合わないという以前の話でやたらジャンキー。

外国産のポテトチップスでこんなんありそうだなって感じの風味で、まぁ外国の方はこんなん喜ぶんだろうなってのは思いましたが、小手先だけの、上っ面だけのもんという評価。

そんな程度にしか感じなかったんで、わざわざ天種として選んで「揚げた良さ」というのは自分の舌じゃ理解できず。ザ・リッツカールトンどんだけ紫蘇好きなのよっていう。

トリュフ塩、パタゴニア塩、なにもつけずと食べましたが、一番合ったのは天つゆにドボン(笑。トリュフ塩なんかじゃなく「天ぷらですし紫蘇に合うのはやっぱり醤油でしょ!」ってなったのは自分が日本人だからスかね。

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 他、書き入れ時に明らかに人手が足りてない店の如く、グラスが空空なのに結構な時間放置されてしまったり、付きっ切り状態だった前回と比べ天地、雲泥。

 二度目かつ前回良すぎた反動もあって前回とは打って変わった感じの感想になってますが、「格安」という評価は変わらずで(追記 今やフツーにリッツ価格でお得感ゼロです)、十二分な満足を得たい場合はお昼に、しかもちょっと外した時間に伺うのが正解ですね、昼でも夜でも安い高いけど。

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 先付けも前回同様おいしかったです。たぶん会席の方からだと思うんですけど、さすが京都はレベル高いなーって出だしでギュッと捉まれました。(だけに一発目の車海老との落差が大きく・・・)

 翌日の昼食ここの会席にしてりゃよかったんだな。