高尾 岸本屋

 寄り道途中下車。

駅前(JR)をウロついた限り、岸本屋と玉川亭の二択で、蕎麦しかなさげな武骨な飾りっ気のなさで駅舎正面の岸本屋を選びました。

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店内の雰囲気も品書きの少なさもその通りな感じで、これで後は肝心の蕎麦が美味けりゃ大当たり。

 やたら丸っこくつるつるしたのど越しや独特の弾力から、家で食べた乾麺の蕎麦や立ち食いそばが浮かんだんですが、乾麺じゃあないですよね???さすがに。写真で見返す限り市販の乾麺にしか見えないんですが。

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 本来書く水準ではないんですが、立ち食いそばは除いてここのとこずっと手打ちのそばしか食べてなかったのもあってか、とにかく衝撃的でまぁなんか驚きました(さすがにこれは手打ちではないと思う)。

 

 京王線に乗り換えて高尾山口まで行った方がよかったかも知れません。それとも高尾(山)自体観光地、ということなのかどうかは、登山がてらまた来た時にでも。

銀座 真田

 ギンザシックスにある蕎麦の真田の本店にあたります。

場所は銀座4丁目交差点の裏、通り的には交詢ビルのある通りで、真珠の田崎の斜向かい、長野のアンテナショップの上。

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地図を見ながら行きましたが、目立つ看板も見当たらずすぐにはわかりませんでしたので、TASAKIを目印として行けばいいかと。濃い目の茶色(木目)のビル。

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 店内はギンザシックスの方が広くゆったりしていて格段に居心地がいいです。土曜だろうとギンザシックス自体がガラガラですし。

ホントに今後ダイジョブなのかな?と不安になるほどガラガラなんですよねギンザシックス。自分の行った日たまたまが重なってるだけかもしれませんが。

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 本店は22時でラストオーダーのギンザシックスとは違い平日は朝の4時半(ラストオーダー3時半)までやっている、ということを以前書いた時に、ギンザシックスの方は鴨せいろではない「鶏」の南蛮せいろなんですが、本店の方には鴨肉の鴨せいろがあり、真田の鴨せいろを食べてみたくて行きました。

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 すだち鬼おろしせいろ目的ならばギンザシックスで食べるのをおススメします。

たった100円ですがなぜかギンザシックスのが安いので。

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 まず目をひいたのは、今まで食べてきている平たいベーコンのような見慣れた四角い鴨肉ではなく、ゴロっとしたサイコロのような形の肉。

 つゆはしょっぱく甘くはない。けれど辛味や角を感じるほどではなく、舌の両端に強く感じる醤油の味が際立って感じられる汁。

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 この肉の脂身の多さは吉と出るか凶と出るか。つい美味しくない鴨の印象が頭を過り恐る恐る覚悟して食べてみたら、それは大大吉。

 今までの鴨肉の中で一番と言ってもいいくらい美味いと思った鴨肉(注 真横に並べ交互に食べ比べてはないので、同じように美味しい所がある一番です)。

 汁のしょっぱさと鴨の脂の塩梅がいいのかとても美味しくて、支店同様の歯応えのしっかりある蕎麦は、もしかするとすだち鬼おろしよりも鴨せいろとして食べる方が合っているのかも、というくらい気に入りました。この汁で鴨肉をもっと食べたい。

 

 蕎麦の量は写真の見た目どおりとても少なく、ちょっと人より食べられる方なら3~4すすりで終わってしまうほど。自分の場合も足らないのでこの時は来る前から考えていた通りすだち鬼おろしせいろも頼みました。

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 ですが蕎麦の噛み応えのせいか、二枚目のせいろにあたるこのすだち鬼おろしを食べていて満腹感ではないんですが「ちょっと多いかなー」と若干の飽きが出ていたため、1枚半がちょうどよさげなくらいで大盛りに留めておくのがよろしいかと。

 鴨せいろが好きなので鴨せいろの旅という企画をやっています。良い店あったら是非コメント欄から教えていただけたらありがたいです。

ビジネスホテルに泊まる楽しみ

 先日ビジネスホテルに泊まる楽しみを見つけました。

それは朝食。

 ビジネスホテルについても泊まれば写真は撮りますし、書こうともするんですが、ビジネスホテルの部屋というのは最低限の平米数に必要最低限のものを詰め込みましたという、その狭さもあってどうしても似たり寄ったりな造りで、それは当然撮った写真でも同じような写りでつまらなく、カタカタ打つ感想までも画一的な絵面と文章になってしまって、特筆すべきことのないホテルについては無理に書くことは止めました。

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 パン派ではないのでホテルの朝食に興味が向かないのが一番の理由ですが、朝に起きてて朝食を食べたい時もたいてい外に出ますし、そうじゃなくてもまずルームサービスで考えるので、このブログに書いてきたホテルの中で朝食を食べているのは3分の1くらいじゃないですかね。

朝食代金が既に宿泊料として取られている場合もあるので利用することもありますが、全体の半分くらいは朝食の提供されている時間に寝ているため、経験が少なくよく知らない世界です。

 自分の印象では所謂四つ星クラスのホテルだと全体から見て和食方面の手を抜いているように感じていて、ご飯(炊き具合)にしろ、味噌汁にしろ、料金を聞いて納得できるほどのもんが出ていたことがない。

おかずにしても「っぽい」のはなんかの魚の切り身を焼いたようなのが山積みにされているやつくらいで、あとは和洋兼用のものばかりだからどこへ行っても似たような朝食になるからつまらなくて食べる気が湧いてこない。

今までで「良かった朝食」として記憶に残っているのは、東京のシャングリラ、伊香保の吉田屋旅館、パタヤのアマリ、九份の九重町客棧、台北の大欣大飯店ホテルドルフ静岡、と半分は海外で、安い宿の割合が多いのはやっぱり部屋では差をつけられない分朝食に力を入れているか、地元のおかあさん的な人力のおかげでしょう。

 静岡のホテルドルフでは郷土色のあるものが並んでいて「こういうのが嬉しい」って思ったのを覚えていますが、旅行で行ってたらその土地ならではの珍しいものや、出来るだけその国の料理で好きなものを食べたいと思っているので、今回朝飯求めて駅前ふらつこうとして目にした朝食の案内。

さすがにマンネリ化を感じ始めていた最近の国内旅行だったんですが、こういう感じに郷土色豊かで特色ある朝食があると思ったら、それ目指して行くのもありかなって思うようになりました。