7 中国料理 桃李 メトロポリタン仙台

 行きたい店は鉄板焼きの一舞庵と天麩羅屋とあったんですが、食事をしてから帰るかと考え直した時間がこないだ並みに遅かったので、駅周りで考えたんですが牛タンや鮨って気分ではなくてメトロポリタンの中華レストランにメニューを見に行きました。

ちなみに同じメトロポリタンの鉄板焼きの「はや瀬」は前回昼の献立を見せてもらったんですが、実に簡素な「肉だけ」みたいな面白味のない献立だったので行くことはないかと。眺め的にもつまらないし、というかウェスティンの一舞庵が良すぎるせい。

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 献立を見せてもらっただけで立ち去ったそちらとは違って、丁寧かつしっかりとした接客が大変好印象。

一人(1人前)からで頼めるセットメニューで、炒飯があって一番色々と書いてあり皿数が多そうだった「李子」に。税込み2500円。

些細な事ですがメニューに書かれているキリのいい数字が税込み表示だと気分イイ。

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 飲み物を頼まないでいたら「ではお茶をご用意します」と出してもらったんですが、良いなと思う店ってこういうところやさしいですよね。

 一応駅前のきちんとしたホテルのレストランだったので「2500円じゃちょろちょろっと一口分来る感じだろうな」と思っていたら、これが全然。

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前菜から手を抜いていないのが伝わる見た目。海老も名ばかりの如何にも前菜というような小粒なエビでなく、これがちゃんと食べ応えのあるサイズの海老。

 「李子」は週替わりの6つの料理から2つを選び(白身魚の甘酢あんかけと海老ときくらげの炒めものを選びました)、それと炒飯や焼きそばなど5つの食事から1つを選ぶ形なんですが、きちんと1人前ずつ作ってくれてるようです。

もう新規の注文がなくなった空いてる時間だったというのもあると思いましたが、絶え間なく次々と配膳され全ての皿がそろったこの状態は圧巻で、とてもホテルの中華でたった2500円のランチとは思えないほど豪勢な見た目に(笑。

特に自分の場合、ご飯を中心にあれこれおかずをつまみながら食べたい派なので一品一品食べ終わってから持って来られるよりも、この全ての皿があってどれから箸をつけるか迷ってしまう状態の方が中華に来てるっぽい幸せを感じます。

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 味もどれも駅前中華料理屋とは明確に一線を画す本格な日本の中華で普通に美味。

とにかくランチだからといって手抜きな感じのした料理は何一つなく、「これで2500円はバカ安だなー」とか「2500円でこれはお得すぎるわー」と大満足。

 仙台。お得ですね。。。

二人で来てたらこの量で、6つ中4つの違う料理を楽しめるわけですから相当賑やか。

 きちんとした料理人の仕事、鍋を振るって作ってくれたって料理なのが伝わって嬉しかったんですよねー。特にこないだ仙台からの帰りでマズイ炒飯を食ってガッカリしていたので余計(苦笑。

 これにデザートも2種から選べ、2500円(税込)。

自分の家の方でもこれくらいの値段でこれくらいの献立を出してくれるお店はありますけど、ホテルでですから安いと思えまして、贅沢な昼食だと感じてます。

平日のお昼、ここのような普通な味付けの中華を静かにゆっくりと食べたかったので気分と選択がぴったりハマった感覚。

 

 こういうホテルの中華でランチを食べてるといつも思い出してしまうコンラッドのチャイナブルー。あそこはあそこで空間がとても素敵でいいんですが、あそことは違って平凡な中華で、ですが普段使いするならこういう店だという総評。

 まずザーサイをつまんでみて思ったことですが、美味しくてバクバク止まらないということのない実に普通な味だったのですが、それはどの料理も同じなようで、味を追求するという感じはなく、万人に食べやすい、ホテルだけれど普通な中華にしているのではないかなと思えました。

ただ反面、都心のホテルのレストランの多くが醸し出そう、纏おうとしてる「別世界」っていうような雰囲気は微塵もないため、夜でも5000円までって感じです。2階なので窓のある個室があったとしても大した眺めがあるわけじゃありませんし。

それと「普通な中華」という正直な評価は、アワビだのフカヒレのような「高価な食材をここで食べたいと思うほどではない」という感想にもなりまして、高めのコースには仙台牛を使った料理が盛り込まれていますが仙台牛を食べるならば鉄板焼きかステーキ、焼肉で食べた方が良いと思うので、夜ならば6200円のコースまでですね。

6 うなぎの旅 五 割烹蒲焼 大観楼

 鰻を食べたいなと調べると、今回行った大観楼とウェスティンの近くで前を通っていた開盛庵という二つのお店が仙台では有名なようで、創業の早かった方という安易な選び方をしました。

 駅(メトロポリタン仙台)からタクシーで910円。

まず見た目に老舗の感じは全然なく、「旧老舗」という雰囲気の鰻屋で、それが博多の店とカブリ若干イヤな思いがよぎる。

店に入るもなんか雑に感じる応対をされハズレ気分が一気に上がる。

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きちんとしてもらってるんだけどどこかファミレスでパートの接客を受けてる様な乱雑さで(うなぎ自体はそこまで高くないですけど)高い店に来た気がしないというか、老舗の専業の接客という感じではなくこれもまた博多の店とカブる。

 坂東太郎を食べてみたかったのですが最近入荷がないそうで、うな重竹3900円を。

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 第一印象、骨を感じる。

口の中に骨が刺さるようで痛い。トロけるような柔らかさはなく、ふんわりでもない特長のない中途半端な印象。味は埼玉蓮田の魚庄に似ていると思ったのが第一印象で、やや甘さを控えめにしたような感じ。

けれどご飯は硬くなかったりと、全体的にやや好みから外れていて平凡な美味しさという感想になってしまい、(次回)別な店があるなら他へ行くという感じで絶対的な存在には程遠い。

 そして一冷まししたようなヌルさ(これも博多の店と一緒)。

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 二度と行かないってほどでもないんだけれど、もう一度行く気にはなれないとも思えて、もう「老舗」の味(看板)を守っていればそれだけで自分のような客が十分に来るような、観光地、ないし人口の多い街で古くからある「だけ」の老舗という看板でやってる店に「KAIZEN」は望めないものなのかも知れませんね。

 結果として大都市の店には悲しい気持ちにさせられてばかりで、辺鄙(失礼)な所の店に客が集まってる、評判が良い、というのが本物なんだなと思わされました。

3 岩手 大沢温泉 お食事処やはぎ

 旅館の食事だろうと選択の自由は欲しい。

やはり自分の場合は旅行で旅館の食事だろうと、ここで注文できるような「定食」や「丼物」が食べたい時が多い。特に夕食で。

 帳場で宿泊の手続き後、温泉で時間をつぶし17時過ぎの開店時間と同時にとりあえず昼メシがわりに十割水車そばとやらを更科(570円、以下全て税別)で頼みました。

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 「凄いおいしい!!」とはなりませんでしたが、フツーにおいしかった。

特に汁。甘すぎもせず、しょっぱすぎもせず、ちょうどいい塩梅だったので「もみじおろしか珍しいな」と思いつつも使えなくて、蕎麦がなくなった後に使ってみたらウマそうな感じで失敗しました。

 夜は(ラストオーダー21時)鉛温泉藤三旅館に泊まってた時から「あーラーメンが食いてーなー」って思ってたせいで中華そば一択。

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 でこの中華そば(450円)が最っっっっっ高にウマかった。

「中華そば」ってこれだよな、っていう期待通りな昔ながらの中華そばが来た。

あれこれ食べましたけどこの中華そばが一番美味かったです。もう一回頼もうかと思ったくらい。しかも450円!

 ドラマの一気見してたり、ゲーム機持ち込んでゲームしながら、深夜にこのラーメンを部屋に出前してもらえたらどれだけ幸せか。21時までなんでできないんですけど。

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 数時間前に蕎麦食べたばかりでしたけど麺麺だったので食い過ぎだとは思いつつ、朝は食べないから・・・で頼んでいた「鶏のきじやき重(800円)」も普通にウマかったです。カツ丼なんかも考えたんですが、前日までの夕食が豚しゃぶ豚すきだったので。

 翌昼にはおろし海老天そば、カレーうどん、鍋焼きうどんらと悩みに悩んで・・・

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 カレーライス450円!(2回目)。

これもごくごく普通のカレーなんですが、家で作るならこういう味に仕上げたいというお手本のようなカレー。もちろんウマい。値段安いのもあって学食感がありました。

 二度目の夕食にはかつ定食やひっつみ定食も食べてみたくて迷いましたが、生姜焼きが好きでここの生姜焼きを食べてみたくて生姜焼き定食に(950円)。大盛り+95円。

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 生姜焼きだけは自分にとってちょっとハズれっぽかったです。

というのは肉が厚目でポークソテーっぽくて、松屋(牛丼屋)の現肩ロースのしょうが焼きみたいな堅めの安っぽい肉?のが好みで、そういうのを期待してたせいかこの厚切りのポークソテーっぽい感じのは求めていなかったといいますか。

でもフツーにおいしかったです。ただ無難に郷土食のひっつみ定食か、これも破格に安いチキンカツ定食(600円)にしといてもよかったかな、と食べながら考えてました。

 次来た時はいわい鶏の石焼ステーキセット、ひっつみ定食、カレーうどんを食べたい。

 部屋への出前に料金が1品100円かかります。3品頼んだら300円かかり、それは焼き鳥1本だろうと1品になり100円かかり、10本の場合10品扱いで1000円になるという融通の利かなさ…。。。

IMG_2479 (Large)ごぼうカリカリ揚げ(285円)

帰って来てから調べた情報によると(未確認)自分で店から持ち出せば無料という話。

店前のショーケースの上に食べ終えた食器が返却されてて不思議に思ってたんですが(出前は部屋の外に出しておけば回収されるので)、どうやらそれのっぽいですね。

注文は店まで行ってレジで口頭でするので、100円200円300円とかかるのが0円になるのならば、そのまま店で出来るまで座って自分で部屋まで持ってきますよね(笑。

 

 旅館に泊まっていようがこういう食事がイイ層って結構居ると思うんですよ。というか旅館の食事が無駄に豪勢で高くて無駄と思って敬遠してる人も必ず居るはず。

自分の旅行の仕方だと朝は食べずに寝てることが多いので、色々なものを時間かけてゆっくり食べるとしたら食べたいのは遅めの昼で、朝に食べちゃうと昼は食べなくてもいいかなくらいになっちゃうんですけど、朝から結構食べてる人って昼はどうしてるんですかね?

 普段外食を全くしないという人だと旅行に出て旅館の会席料理みたいな豪華?な膳を泊まる楽しみにされてる方もいるとは思うので、全部こうしてくれとは言いませんけど、素泊まり含めてこういう日常な感じの食事との選択の自由も設けてくれるととてもありがたいんですが。

情報や自家用車すら少なかった一昔前ならともかく、レンタカーも十分にある今、旅館の経営側目線からではなければ、必ずしも二食付きが必須条件ではないと思いますし、旅行って大半は好きな人が好きでするもんだと思ってるので、好きなもんを食べられる自由が欲しいんです。