オベーション・オブ・ザ・シーズ考 前編

 「クルーズに行きたい」という話をされ、興味がなかったわけではなかったので後学のため「自分が行く気で」大雑把な説明が出来るくらい調べてみることにしました。

 この時点での自分の知識は、フロリダ辺り発?の「1週間くらいのカリブ海クルーズ」みたいなのであれば、いわゆる(デカイ)豪華客船だろうと1人頭1000ドル以下からある。ということと、日本発の日本籍の船のクルーズは普通に高いということ。

まず乗船してしまうまでの手軽さを考え日本発着のクルーズがどれくらいあるのか調べてみると、港を選ばなければという前提ですが思っていたよりもだいぶありました。

  • コスタビクトリア(全長252m 全幅32m 75166トン) 
  • ダイヤモンドプリンセス(290m 37m 115875トン)
  • セレブリティミレニアム(294m 32m 91000トン)

ダイヤモンドプリンセスが一番デカイんだろうなってことはわかりますが、イマイチ大きさがつかめない(HPよりフィートをメーター換算、小数点以下切り捨て)。

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確か「なんとかオブザシーズ(ボイジャーオブザシーズ 310m 48m 138000トン)が一番デカイんじゃなかったか世界一の豪華客船を調べてみればさらに大きい船が就航されていました。以下写真全て© Royal Caribbean International

  • オアシスオブザシーズ(361m 64m 225282トン)

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数年前に横浜ベイブリッジをくぐれなくて、大さん橋じゃなく貨物用の埠頭にってニュースを思い出しましたが、そら日本の「まともな」港に寄れないんじゃ相手にされるわけもなく、当然この○○オブザシーズの日本発、着クルーズは一切見当たらず。

自分の好みだと、たぶん全室スイートのちょいと小さめな「本来の意味での豪華客船」よりも、こういったラスベガスのホテルの様な家族向けに色々な施設があって賑やかそうな、(設備が)豪華な船の方が楽しめそうだと思いました。

「いいホテルでホテル内のレストランでいい食事をして、ホテルの敷地から一歩も出ない」という感じの真の豪華客船の旅よりは、あちこち船内で遊び倒して部屋に居るのは主に寝る時だけという方でありたい。

し、まだこういうものを求める年齢だと思っているので、この○○オブザシーズのロイヤルカリビアンインターナショナルという会社の船でのクルーズに絞っていきます。

アメリカの会社でしたが、やはりこういう娯楽モノはアメリカが強いんでしょうね。

 ググってみるとオアシスオブザシーズ、2009年、6年以上前に就航してました。

 ホテルでそう思うので船でも新しい方のが設備がいいのは確かでしょう。それとこういうファミリー向けと思われる船の客室の劣化はとんでもなく速いと予想。

 同型の船なら新しい方がいいよなあ

ありました。タイミングよくついこないだ、2016年5月就航の

  • ハーモニーオブザシーズ(361m 64m 226000トン)

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この船に乗るつもりでクルーズを検索してみましたが、イタリアやスペインといった地中海方面へもありましたが、やはりカリブ海が中心の航行している模様。

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 で、どんな客室があるのかチラっと見てみましたが、思ってた以上に細かく分かれていて、把握するのだけでも大変。

デッキがデッキ3からデッキ18まであり、デッキ15より上はいくつかのバー(16、17)があるのとウォータースライダーの滑り出し口(18)に、ロフトのある3種類のスイートがあるのみのようで、デッキを階と言い換えれば一部分15階まである、基本は12階建ての巨大な建物(デッキ13はないので)。

さらに船体中央を吹き抜けにしている設計のため、従来の単なる長方形のビルみたいな船にはなかった、船内側の庭園眺めやバルコニーのある部屋が取れて、その分多様に。

 船の内側の窓なし部屋、窓なしだけどヴァーチャルバルコニー(リアルタイム映像と書いてあった)のある部屋、船体中央にある商店街に面した窓のある部屋、海の見える窓のある部屋、(回転木馬のある)散歩道が見える窓のある部屋、中央公園の見える部屋、(海・散歩道・中央公園ビューの)各種バルコニーのある部屋、そして9種のスイート。

 

 自分が泊まるならどこにしよう。

それを選ぶために細かい違いを大差のない英文から探し出そうとしましたが、どうも気分がノッテこない。

というのも、アメリカ自体に行ってみたいとこはいっぱいあるし、中米へ行くのに船に乗ってるだけなんて贅沢すぎというか、行くまでにや、行った後の行程が次々浮かんできてしまって集中できやしない。

そこでもっと身近な香港、シンガポール、上海とアジアの港まで広げれば活気(お金)もあって良さそうな所が結構あるだろうから、「アジア発着の○○オブザシーズはないかな」と検索してみたら

  • オベーションオブザシーズ(347m 41m 168666トン)

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という、一番大きな22万トンのオアシスクラスと、13.8万トンのボイジャーオブザシーズのボイジャークラスとの間にあたるクァンタムクラスに、就航間もない(2016年)船がシンガポール発着(ペナン島やプーケット、バンコク寄港)でありました。

一番大きな船よりサイズは一回り小さくなりますが、行き帰りにかかる時間や総日数を考えればより現実的で、このオベーションオブザシーズで考察してみようと思います。

~つづく~

鎌倉松原庵 欅 原宿(閉店)

 用事をこなす合間、すだちそばを求めて原宿に

「鎌倉」とついてる店名にひっかかりはしたものの(遠くない本店知らずの支店にわざわざ感)、時間をかけてない雑な検索だと見つかっただけでもありがたい

ビルの飲食フロアの一テナントかと思ってましたが、ワンフロア全て専有している形で期待が膨らみました(大きくないビルですが)

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 外したつもりの休日遅い午後、15時過ぎでしたがそこそこ入っていたのに驚きました

エレベーターを降り暖簾をくぐると上がり框で履物を預ける形

どこかの料亭気取ったひつまぶしの老舗じゃクリップ付のプラスチック小判札を渡されて自分で靴箱に入れたもんですが、ここでは食事前にそんな手を汚すような行為をする必要なし

お店の格って歴史とか客単価じゃなく、こういう初歩的な心構えで差が出るもんだと常々思ってるんです。いい旅館って思えるとこには下足番の方って居ますし。

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見た目的にはよろしかないですけど、昼時は並びもあるようで冷えた水が置いてあったりと、こういう客側目線で見れば、自ずとすることって考えるまでもなく即浮かびますよね

 どっかの料亭気取ったひつまぶしやこそこうあるべきなのに

 

店内の雰囲気は夜のコースがそれなりの値段してるだけあってそこそこ(もちろんいい意味で)

 ここまでのサービスや空間は問題なく良かったので、そばの期待は高まりましたよねー

ここいらでささっと手っ取り早くすませたいと考えたら駅の立ち食いそばから始まって、目に留まったラーメン店、定食屋、ねぎしや吉野家みたいなチェーン店なんかに入ることが多く、何度も行ってる店は(隣駅ですが)渋谷のかにチャーハンの店くらいで、何度も通いたい店を知らない

 

 メニューを見るとここのすだちそばは単なるすだちそばじゃなくおろしの入ったすだち鬼おろしそば大根おろしとすだちの相性は未体験なのでわかりませんが、合わないならば避けて食べるか、先に食べるかすればいいな、と鴨せいろも目に入りましたが鬼おろしすだちそばを

 ほぼ、待たされたという感覚のないうちに自分のそばが来て驚く

 こういう格調高い風なお店にありがちなことなんですが、注文したもの一つ一つが来るのにやたら時間がかかる店が結構多くて、こちとらさっさと食べて出たくて選んでるのに注文溢れ返ってるわけでもなしたかがそば茹でるだけでどんだけ時間かけるの?っていう

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 小ぶりな器

 そばのみの感想としては特出してるところはなく普通のそば。

そばの香りが芳醇にするそばでもなく(自分は更科蕎麦が好きなので否定的な意味ではありません)、つゆも際立った特徴があって何か感想が湧いて出てくるわけでもない、いたって普通のつゆ感

 鬼おろしとの相性ですが、「すだちそば」を食べに来ていたためそばを食べ終えるまで鬼おろしの存在に懐疑で、つゆに大根おろしを溶いた状態にして食べたいと思わなく、添えて食べるとすだちの風味がおろしの香りと味に若干飛ばされてしまってるかな?という印象は否めず。(これは大間違い)

香りの強いそばではないので、粒のデカイ鬼おろしならではのシャキシャキとした大根の食感と風味に負けてしまい完全に喉越しだけの存在になるのがちょっと物足りなく、おろしとそばを分けて食べてしまいましたが、そばを食べ終え鬼おろしを溶いた状態でつゆを味わった時に初めて鬼おろしつゆのバランスの良さに気づき、相性の良さみたいなものを感じたので、最初から鬼おろしを広げつゆと満遍なく混ぜ食べる方が合ってるなと思いました。(実際その通りで、下の追記をぜひ読んでください)

 

 勿論おいしく頂いてるんですがくっきりした印象が残っているのは、けっして太いわけでもない(これもちょうどよい細さ)のに角の立っているそばだなということ。

「うどんの角」は知っていますが(良いか悪いかは別で)そばに角を意識したのはここが初めて

もしかすると自分にわからないほどレベルが高すぎてフツーに美味しいのかもしれない

そば自体「おいしい!」ってなるほどの食べ物じゃないのかもですが、「食べやすい」って言葉がぴったりな「おいしい」だったんですよね

まずいそばだとせいろ1枚でも数すすりで飽きてしまって重くなるんですが、やはりここのはウマイんでしょう、軽く入ってしまって追加注文することに

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普段なら鴨せいろにしちゃってたと思うんですが、つゆに入っていない中心が生っぽいたたき風の鴨を見かけて、別皿で添えられて来る洒落乙な鴨せいろ?と思ったので、海苔ナシとアリで二味楽しめる海苔せいろにしました。

「岩海苔」がとは書いてあったんですが、ざるそばを浮かべていたら来たのはこんな立派な盛り

海苔の風味は良かったんですが、こぼすわ、食べづらくむせるわで海苔とそばの分量があっておらず、温かくてつゆの多いかけそばでならとてもあってたかと思ったんですが、さすがにちょっと多すぎた(汗)。

湯で加減なのか、そばの硬さ、喉越しがちょうどよく、つゆが自分の好みより辛い、尖っているっていう感じなんですが、バランスが悪いわけではないので負な印象ではありません。

 

夜はともかく昼の値段でこの感じにこの入り口からの気配り様、十分スね。安いと思いました。

 

追記

再訪しました。やはり見た目的に美しかなくなるんですが、鬼おろしは食べる前に満遍なくといておくのが正解のようで、そうして食べるとすだち風味のつゆの中に点在しているたまにくる鬼おろされた大根の歯ごたえと味により一層清涼感が増され、食欲を弾まされました。

 お昼でも予約出来るそうなので「窓際の席を」と予約して行くのが良いですね。土日の11時半~12時半くらいは並びが出来ていると思います。

あと、すだちは配膳されてすぐに半分くらい取り出しちゃうのをオススメします。香りの足らない場合は器に戻して足せますけど、意外とえぐみ?、苦味が出るのが早いので(自分の場合はすぐさま3枚くらい残して全部出します)。その後はご自身の加減で。

 

 2021年11月追記

 コロナの影響ではなく原宿クエストビル閉館に伴って閉店とのこと。

残念ですが新たに出店を検討されてるそうなのは良かった。

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