台湾

10 九份 九份

某映画が好きで興味があり前から行ってみたかったとこの一つです

銀山温泉の写真を見ても思いますが、暗くなってからの見栄えがとてもよい

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だもんで、かなりの期待をして行ってるわけですが 「行って」 「見た」 感想は

 思ってたほどじゃないな

でした

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 写真を見て受けていた感じは「昔使っていたものがそのまま残っている時の止まった所」だと勝手な想像をしていたんですが、一部が意外と全体的に作り物っぽいんですね

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その一部というのが、肝心の「赤いちょうちんのある一帯」なんですが(苦笑

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 もちろん実際に年月を感じる建物はありましたし古いものは古いんでしょうが、街灯がわりのはずのちょうちんが妙に浮いて見え、後からとってつけた感と言うか、日本の鄙びた温泉街にあるような現実感がない。渋温泉あたりのがよっぽどあるんじゃないだろうかというのが第一印象

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 あー・・・(こんなもんか)

これが正直なその時の心の声

 自分の中で作り物の王様がTDR(ネズミの国)なんですが、どうしても作り物感、セット丸出しなのが垣間見えて冷めてしまうんです。間違いなく作り物でセットなんですけど(笑)

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園内に入った瞬間感じる非日常感が、海外を訪れた時のそれと似ていて気分の上がる自分が居るものの、色々細かく造りこまれているだけに、ふと

 (ここは海外のどこかではなくて日本の千葉)

という現実に気づいてしまい襲ってくる痛々しさが激しく・・・例えば辞書っぽい本だとか、机の上にのってる鍵、くもの巣、これら大変よく作ってある部分が自分には逆に悪目立ちしてしまって「全て作り物」ということをイチイチ主張して来て・・・都度現実に引き戻され萎えさせられる。。

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 世界のあちこちに「○○の元になったのがココ」というところがありますが、実際そう言われているところで本当に(公式として)そこを参考にしたってのはほぼないと思っています。

 じゃあそう思っているのになぜわざわざ訪れるのか?と言うと、

 行って自分の眼で確かめて見ること

これが自分にとって大事であり、それが真実かどうかは原作者に直接聞いてみないとわからないことなのであまり重要ではなく(真実と思って行ってませんが)、そんなことより自分が映画の中の世界観を実感出来るかどうか、だという考えで行ってます

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例えばパキスタンのフンザ

ここは昔から風の谷と言われてるとこなんですが、自分で行って、見た感想は

 確かにここは風の谷だ

です(笑)。ここを参考にして、という事実はなかったとしても、自分にはあのインダス川沿いの何もない厳しい岩石砂漠をひたすら行き、ちょっと緑が出てきたなと思い出した後の集落らしきものが見えた景色。そこはまさに人の住めない腐海のそばにあるという「風の谷」に見えました

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 そして九份はというと

 パッとあの映画が浮かんで来はするけどまったくの別もん

似て非なるもので、自分には本物と出会った時にある「おぉ・・・」というような感動、感嘆は起こりませんでしたので「ここは違うな。。(思ってたほどじゃない)」というのがなんら飾りのない感想

ところどころに散見されるひらがなカタカナなんかが悪印象なんかなぁ。。

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 基本として、雨は降るものと覚悟していたことと、暗くなってからの九份を帰りを気にせず堪能したかったため宿を予約して行っておりますが、日帰り観光で充分かなと思います

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というのは行ってみて初めてわかったことですが、夜が非常に早い

20時には閉店の準備をしてるお店が目立ちはじめ、21時にはほとんどのお店が閉まる

ゆっくり食事をしようにも21時過ぎてからはほぼ無理に見えました@土曜。

自分の場合は泊まってたところで用意してもらえましたが、人が少なくなってからと考えてたら見事に食べられるところなくなってましたね。最悪コンビニがあるので何かしらは食べられますけど

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猫が多くて、観光客の多さも気にならなくなるほどほんわかしたいい印象な街ではありました

9 九份 九份へ

週間天気予報を見れば入国前日より1週間ずっと雨マーク

「ま、いくら梅雨時期とはいえ一週間ずっと降り続けは日本でもそんなないよなぁ」

と思って来てましたが、最初から大してする気のない観光はこれで完全にする気がなくなり・・・

雨の中遠出はダルいし、手ぶらで歩けないのも、濡れてしまうのも×

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@士林夜市

 初日深夜から朝方までの大雨っぷりから、ホテルでの滞在を楽しむ方向に切り替えるんですが、検索していてなぜかどこも週末の空きがない

理由はこのあとになってわかることなんですが、月曜日が台湾の祝日で連休になっており、よさげなホテルほどこの週末には空きがなく予約が取れなかったみたいでした。

 移動があまり好きではないという特性から、どうせホテルを移ることになるのならばいっそ前から興味のあった九份へ行ってみるいい機会にしてしまえと思い切ることに

たとえ雨だとしてもあの雰囲気、シトシト降る雨の中というのもまた絵になるのではないかと想像

また深夜に大雨だったり、日中降ったり止んだりと安定せずまともな晴れ日がなかったことから「そろそろ”合間の晴れ日”が来るのでは?」と願い半分でいたのが大当たり

惜しくも?雨の九份は見れませんでしたが、雨じゃ思う存分歩くことはしなかったでしょうし。

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幸い夜(21時前後)は天候に恵まれ2つの夜市にて食事

  さて九份行きですが、鉄道+タクシーで行きました

切符を買おうとしたところネットから予約が出来たようですが、自強号以下の特急全て空きなし

検索してる時はわかりませんでしたが、連休頭の土曜日じゃ無理もない

座席指定のない普通列車(區間車)もあることは知ってましたので、発車時刻と所要時間を調べてみると午前中から1時間に1本くらいはあって概ね50分くらいで着く

一番高い(27元差)自強号でもだいたい40分かからないくらいだったので、これなら普通の區間車で最悪立ちでもいいかと覚悟してましたが、あっさり座れ、あっという間に着きました

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瑞芳駅後ろ

ちなみにこれは行き(昼)だけの話しで、帰りの台北行き(昼)では全く座れる気配はありませんでした

たかが50分なんで立ちで問題ありませんが、予定が決めれる人は取っといた方がいいですね

(行ってみて日帰りで充分だなって感想だったため)20~21時の普通車ならば座れそうに思うんですが、人手の多い日だと駅までへの足を確保する方が大変そうに見えました

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瑞芳駅⇔九份までのタクシーが料金一律で180元

1回で乗れなそうなくらいどこかへ(たぶんバス停)歩いてく人の流れがありましたし、バスを待ってる時間ももったいないと思わば決して贅沢な出費にはならないかと。(短い旅行であるほど待ちで消費する体力、時間ともに貴重)

 帰りはアーケード入り口のセブンイレブン前あたりの、下から来て乗客を降ろしてるのに狙いをつけ、駅まで折り返してもらうよう頼みましたがメーターを使ってくれてて確か155元でした

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瑞芳駅を背に真っ直ぐ100mほど行った屋台街。帰り寄るつもりで撮りましたが寄らず。。。

49元+180元で片道229元

台北⇔九份間をタクシーで行ってしまうのも楽でいいと思いました。特に日帰りでの帰り

宿の前まで運んでもらえるなら後は寝るだけのつもりで目一杯観光出来ますし、3人居れば片道一人頭1000円ちょっとの交通費。帰りの混雑っぷりを想像したら破格にお得だと思います。

8 台北 玉林鶏腿大王

 16年ほど前、ここの近所に足繁く通っておりました

近所で食事をする中見つけた一軒で、ここを見つけてからはここばかりで食べてました

あちこちで見かけるたびに注文するようになった「鶏腿飯」というのを覚えたのがこの店

 歩道が随分広くなってだいぶ景色が変わっちゃってたんですが、感覚的に「あそこに警察局が見えるからたぶんこの辺だろう」とあてずっぽで入った路地がどんぴしゃ

地図を見ながら行ってたらもう1、2本手前を入っていたんで完全にたまたまなんですが、その時はちょっと感動しました。体は忘れないもんだなと思って(笑)

 場所は鴨肉扁の先(南)の路地を右に曲がってちょっとはいったところ

当時と変わらない狭い間口、懐かしい・・・。中へ入ると

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 ウッ・・・ここも小奇麗になってる。

テーブルにはメニューが置いてあるようになっており、発音が正確ではないため伝わらず指で指して注文していた思い出も遠く・・・感慨深い

どうやら先払い方式?に変わったようで注文票を書いて渡すと金額を言われました。あと変わったらしきことは定食のスープが自取り式になっていてあんまり美味しくなかったことくらいで、汁ものは蛤仔湯を別で頼みました(ここのは味噌仕立てでなく、しょうがの入ったすまし汁風)

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ここの鶏腿は揚げた後甘いタレにひたされて?ちょっとしっとりしてるんですが、それがまぁ美味

パリパリの皮の中にタレでしっとりの部分もあり、甘い味付けが絶妙で、下に敷かれてるきゅうりまで美味い。付け合せの高野豆腐の細切りみたいなのや野菜炒めなんかも16年前とたぶん同じで(そういう記憶)、どれも最初に食べてハマった時と全く同じウマさで感動

 いやー(笑)変わってないなーw

女将さん?らしきお母さんも変わらずに働いていて、懐かしさで思わず一人笑みがこぼれる

 

 場所をもうちょい細かく書くと、10車線くらいある中華路一段を鴨肉扁から南にアニメイト(安利美特)の先、佳佳唱片(CD屋)を右に曲がってちょっと歩くと右手側にこの看板が見えます

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グーグルマップに表示されますんで、西門町へ行かれる方には是非とも。おすすめです